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- 2021年3月30日
- 2 分
種の交換という豊かなコミュニケーション。
うちの野菜たちのお世話を毎週のようにしにきてくださっている皆さんが、先日、むちゃくちゃ楽しそうに種のシェア会をしていました。 その姿を見て、僕はそういうことを純粋に楽しむ感覚を少し忘れていることに気付き、はっとさせられました。 また、こういう風景っていいな~と改めて思いましたし、日常的にこういうコミュニケーションが気軽に楽しめるような未来がみたいなとも思いました。 現代は、「普段の生活でできないことをゲームで」とか「ゲームでセカンドライフを」のような感じで、農業や釣り、牧場など、生活、生産系のMMORPGのようなゲームがあるくらいですから、リアルワールド内でも、そのような行為をゲーム的感覚で楽しめる場所が点々と至る所に存在していたら面白そうなのにな~と思っています。 それが産業的である必要はなく、コミュニティの大小も問わず、誰でも気軽に隙間時間で楽しめちゃうようなサービスや仕組みが沢山あるといいですね。 僕は、一般への田畑解放量や人々の余暇が爆発的に増えることで、そんな理想も少しは現実的なものになるのではないかな??と考えています。 つまり、人が
- 2021年3月27日
- 1 分
今週のお野菜セット
サラダ小カブ、リーフレタス、ラディッシュ、ねぎ、キャベツ、赤じゃがいも、大豆、 チンゲン菜、ほうれん草、里芋、人参、ごぼう、菜花、芽キャベツ の中から7~10品程度。

- 2021年3月25日
- 4 分
エンドウの連作
絹さや、間もなく収穫期です。 今年は未だかつてない程に生育が順調です。 絹さやは、6年くらい同じ場所で育てていたのですが、今年は久しぶりに場所を変えて育てています。 なぜそんなに長い間、同じ場所で育てていたのかというと、「絹さやって、連作する程に調子がよくなるのではないか??」と思ってしまうくらいに好調な年が続き、4年くらい収量が右肩上がりで推移していたということが一番の理由です。 しかし、2年前くらい前を分水嶺として生育パフォーマンスが急下降してしまい、急激に採れなくなってしまったことから、今年は場所を変えてみようと思ったという訳です。 土の中の養分の動きって、作物自身が土壌中のイオンの中から必要な養分を選択して吸収(選択的養分吸収)することが基本でしょうから、やはり長く連作し過ぎると土壌の養分バランスも崩れやすくなってしまうのだろうと考えています。 もちろんものにもよるとは思いますし、一概にはいえないと思いますが、「自然の緩やかな養分製造機能に頼って作物を育てているのであれば、なおさらそうなのかもしれない」と、考えを巡らせています。 ちなみに

- 2021年3月20日
- 5 分
有機農地の世界シェア
最近、「有機農業の世界シェアってどのくらいなんだろう??」と思い、FiBL(スイス有機農業研究所)の最新データを見てみました。 上図の通り、世界農地総面積における有機農業占有率は、世界全体で約1.5%程度になるようです。(日本国内だけの占有率は0.2%程度) 現時点の最新データでの総面積値は、約7230万ha(2019年)になりますが、面積の推移データを見てみると、1999年1100万ha、2015年5000万haという感じになっていますので、世界的に見ても、ここ数年で確実に有機農地が増えているということがうかがえます。(下図参照) また、取り組む人(生産者数)も10年前から比べると50%以上の伸び率を記録しているようです。 (細かい数字は発見できませんでしたが、世界全体で少なく見積もっても280万はいると報告されているみたいです。) 有機農地の全体量が増え続けていて、世界的に注目が集まっていることは間違いないことではある一方で、まだまだそのシェアは極低ですし、農業全体で見れば労働生産性も極めて低く、その他にも課題が山盛りの分野であることも間違い
- 2021年3月20日
- 1 分
今週のお野菜セット
サラダ小カブ、リーフレタス、ラディッシュ、ねぎ、キャベツ、赤じゃがいも、大豆、 チンゲン菜、ほうれん草、里芋、人参、ごぼう、菜花、芽キャベツ の中から7~10品程度。

- 2021年3月17日
- 3 分
MAMI&CO FARM
近所で就農した農仲間が、温州みかんのストレートジュースを作ったとのことで持ってきてくれました。 ありがたくいただいてみた所、まるでみかんを10玉くらい一気に丸飲みしたような感覚を覚えました。 そんなに丸飲みしたことはないですが(笑)、それくらい大げさに表現してしまいたくなる程の濃厚な味わい深さに、とても強い満足感と驚きを感じています。 凄まじいみかん力の凝縮具合です。 こういったジュースを日常的に飲むことがないので改めて感じさせてもらいましたが、香料や砂糖など、余計なものを一切添加せず、果実から搾った果汁だけをそのままギュギュッと詰め込んだ「ストレート製法」で作られたジュースって、とっても美味ですね。 また、特別感も高いことから、価値がつけられることが多いことにも納得してしまいました。 とはいえ、ストレートでさえあればどんなものでも良いというわけではないでしょうから、素材の力あってこそなのだとは思いますが。 僕は、農産物でも加工品でもお料理でも、「素材そのものの持つ力を活かして、美味しさで人を喜ばせられる人」をとても尊敬しています。 そのような尊

- 2021年3月13日
- 3 分
早春葉物の栽培スケジュール
早春の葉もの各種、そろそろ採り始めです。 春はお野菜が少ないので、お彼岸前に葉ものが採れ出せるのはとても嬉しいことです。 どんな風に嬉しいのかを身近なことで例えるのであれば、 車のガソリンがEmpty寸前なのに、もの凄い渋滞につかまってしまって、「ああっ……このままではガス欠しちゃうかも…」と不安感にやきもきしていた所、意外と近くの裏通りにガソリンスタンドがあることに気付き、ギリギリでエネルギーをチャージすることができた時のような安堵感と喜びとでもいいましょうか。 どうです?? 僕が今どんな感じの喜びを感じているのか、なんとなく伝わりました?? そう、野菜がギリギリでしたから、本当に嬉しくて、ほっとしてるんです。 ちなみに、今回採り出し始める葉物は、以前に書いた記事、 「不耕起農業のポリマルチについての向き合い方と考え方」のトップ写真の葉物です。 記事が2月初旬で、あの時はまだ発芽したてという所でしたが、ビニールトンネル+ポリマルチの組み合わせであれば、厳冬期スタートでも、2ヶ月かからないで収穫を始めることが可能ということになります。 (1月播き
- 2021年3月12日
- 1 分
今週のお野菜セット
ラディッシュ、ねぎ、キャベツ、赤じゃがいも、大豆、サラダ小松菜 チンゲン菜、ほうれん草、里芋、人参、ごぼう、菜花、芽キャベツ の中から7~10品程度。

- 2021年3月11日
- 3 分
土壌の基礎知識
就農当初、土や土壌の基礎を知りたいと思って熟読していた「図解 土壌の基礎知識」を、最近、ふとしたきっかけで読み返しました。 基本や初心に立ち返ってみるって、自分の現在の居場所を確認する上でも、イメージや方向性を再確認する上でもとても有効なものだと感じました。 また、「得た知識を自分の理想的な形で応用して進めているか??」を確認するという意味でもとても有意義な振り返りになりました。 現代は情報が多く、手軽に情報にアクセスできる時代ですから、知識を持っていること自体が特別なものでもなくなっていると思いますし、知識を持っていること自体に大きな意味を見出しにくいように思います。 個人的には、知識のインプットや知識そのものよりも、取得した知識を応用して実生活やビジネスに活かしたり、自分にとって正しいと思える情報なのかを見極めたりすることの方が遥かに重要なのだろうと思います。 ですので、この度の振り返りから、「情報をちゃんと活かせているか??」を自分に問う機会を与えてもらえたことに対し、強いありがたみを感じています。 今回、この本を読み返してみて感じたことが

- 2021年3月7日
- 7 分
露地野菜の春の端境期
野菜が一年の中で最も少ない季節になりました。 今の時期に露地野菜が少ないのは極自然なことですので、自ら露地栽培を選択している以上、採れるものが少ないことを憂いてもしかたがありません。 淡々と、今の時期でも育てられるものをきっちり収穫まで結びつけ、少ないながらも収穫できるものがあることをただひたすらに喜ぶだけです。 春の端境期名物&早春の贅沢味覚、菜花各種がとびきり美味しい季節がやってきました。 さて、今日は春の端境期のお話です。 端境期とは?? 端境の時期。また一般に、物事の入れ替わりの時期。 広義では移行期という意味の言葉になります。 夏物と秋物の間や、冬物と春物の間といったシーズンの合間の時期を指す言葉ですから、「端境期で在庫が品薄になる」などというような使い方をします。 農業で言えば、米や野菜などの農産物が収穫できなくなる時期のことで、冬野菜が終わって春野菜ができるまでの2月~4月頃や、夏野菜が終って秋野菜が出回る9月~10月頃のことを指すことが多いです。 で、現在、うちは春の端境期になります。 野菜の露地栽培でいうと、この時期が1年の中で