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- 2022年2月27日
- 7 分
おいしい野菜はどうやってできる??
今日の記事テーマは、「栽培方法によって変化するおいしさのメカニズムを考える」です。 前回のBlog(有機、オーガニックって何だろ??)を書く際、有機農業の歴史を振り返るため、手持ちの参考文書を色々と見返したのですが、その中で、有機農産物=おいしさの秘訣 というような文脈で語られている資料がやたらと目についたことから、今回の記事を書こうと思いました。 「おいしさ」 というやつには、絶対値がある訳でもありませんし、その評価基準も千差万別であることから、何をもってして美味しいとするか?? という根源的な定義の部分のことから考え出そうとしてしまうと、僕なんぞには到底追い切れそうもないので、今回は、「素材そのものの味の深みや濃厚度合い」 のみに焦点を当てて、美味しさというものを考えていこうと思っています。 野菜の味の濃さ という尺度で素材の美味しさを考えた時に、世の中には、有機農産物の方が美味しくて味が濃い というような見解もあるということを思い出しますが、それに関しては、僕は決してそんなことはないと思いますし、それは一概には言えないことなのだろうと思って


- 2022年2月20日
- 11 分
有機、オーガニックって何??④
本記事は、 有機、オーガニックって何だろう?? シリーズのまとめです。(最終章) まず、ここまで(過去3記事)で取り上げてきた内容と、もともと何を書きたくて、このシリーズを書き出したのかということを整理します。 ※ここまで取り上げてきた内容。 ①有機、オーガニックという言葉の発祥 ②有機農業の定義と原則、人々のニーズの変化 ③有機農業から解放されて、化学化に向かった背景 ※何故書こうと思ったのか (目的) ・「何となく良いもの」としてふわふわと捉えられている有機やオーガニックについて、その概念の本質をできる限りシンプルに整理したい。 ・有機農業の歴史から、人々の「有機」という概念に対する解釈や期待値などの変遷を追った上で、最も重要なポイントやイメージって一体なんなんだろうか?? を考えたい。 というような感じでしょうか。 結論とまでは言いませんが、今まで書いてきたことを整理しながら、自分なりに考えた 、有機、オーガニックを考える上で大切だと感じるポイント は ・有機やオーガニックは化学化により相対的に出てきた概念。 ・有機やオーガニックはたまたま

- 2022年2月14日
- 11 分
有機、オーガニックって何??③
「有機、オーガニックって何??」の続編、第3章は資源についてです。 第2章では、有機やオーガニックが人々や社会に認知されていくまでの簡単な流れと、現代社会用に定められた国際的な有機農業の定義がどのようなものかを確認しました。 その中で、現代は「天然資源を枯渇させず、持続可能な農業の実践を目指していこう」というような流れになってきている。ということを書きました。 「どのように天然資源を扱うことが環境にとって良いのか??」ということに関しては、とても複雑なことですので、今でも様々な議論が各所で活発に行われていますが、今日は、その辺りのベターを考えていくというお話ではなく、「今までの農業の歴史の中で、どんな天然資源に注目が集まり、それに伴い、農業や社会がどのように変化していったか?」の変遷をたどっていきたいと思っています。 なぜそのようなことを書くのかというと、個人的には、今の有機やオーガニックの意義を考える前に、過去の人類の天然資源との向き合い方や化学肥料製造に至った社会背景などをざっくりとでも知っておくことは、現代における有機という概念をフラットに


- 2022年2月6日
- 7 分
砂糖と牛骨とヴィーガン認証と
今週のBlogは砂糖のお話です。 何のきっかけでそのような話になったのかは忘れてしまいましたが、先日、農仲間と砂糖の話に花が咲いて、その話の中で、「砂糖にもヴィーガン認証のものがある」ということを教えてもらいました。 僕はそのことを全く知らなかったのですが、どうやら、砂糖を白くする精製過程で牛の骨が使われているものがあるらしく、それを使用していない砂糖にその認証を得る権利が与えられるものであるとのこと。 (調べてみた所、大東製糖株式会社さんが2020年に日本で初めてヴィーガン認証を取得した砂糖「てんさいのお砂糖」を販売開始したという記事を見つけました。) 知らないことを教えてもらえるのは本当にありがたいことです。 ■「そもそもなぜ牛の骨を使うのだろうか??」 ヴィーガン認証のことはひとまず置いておいて、その製造工程の謎にめちゃくちゃ興味がわきました。 また、話の中で、「白砂糖でなく、てんさい糖であれば大丈夫な筈??」というようなことも教えてもらったような記憶が残っていて、その辺りのことにも強く好奇心をくすぐられましたので、少し考えてみたいと思いま
- 2022年2月2日
- 1 分
2月出荷予定のお野菜
ふきのとう、菜花、白菜、ブロッコリー、コールラビ、小松菜、赤からし菜、カボチャ、 里芋、ネギ、水菜、大根、サラダケール、黒キャベツ、キャベツ、ごぼう の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。