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- 2022年7月31日
- 3 分
トマトはヘタつきのがいいの??
先日、「小さめサイズのトマトのヘタを残す利点ってなんなんだろ?」という話を妻としていたのですが、よくよく考えたら、売られているトマトってどんなサイズでもほとんどヘタがついているし、僕らも基本的にヘタは残すことを前提として出荷仕事をしています。 生産側の視点で考えると、ヘタを残すか残さないかで、収穫、調整時間が大きく変わってくることは間違いないと思いますが、(ミニサイズとかは、ヘタを残さない方がはるかに楽)それでも、残すことの方が主流になっているのは、やっぱり見た目の問題もあるのかな??と考えています。 実際、調べて見ると、「ミニトマトのヘタの有無が収穫作業時間に及ぼす影響」というような研究もあり(農作業研究第55巻)、その研究結果によると、品種間の差はあれど、「ヘタなしの収穫作業時間はヘタがある場合に比べて約7~8割削減できている」とのことです。 この結果が多くのケースで当てはまるものだとしたら、「もはやヘタは取った方が良いに決まっているだろう」などと思ってしまいますが、「見た目以外にも、僕のまだ想像できていないような物凄い利点があるのかもしれな


- 2022年7月24日
- 1 分
熱中症死亡者数の推移
今年も熱中症が多いみたいですね なかなか厳しい暑さですもんね。 例年との比較値が気になって推移を調べてみたのですが、長期的な傾向をみてみると、1994年以降の死者数の伸びが急激ですね。(グラフ) グラフから、高齢者数の増加に関連している部分も大きそうな印象を受けますが、夏季の気温上昇というそもそもの部分の影響が最も大きいのだろうなと思っています。 ルームエアコンの普及率が、90年代で約60%、2018年で約90%のようですから、(内閣府 消費動向調査)冷房機器の普及で人間の汗腺が弱体化しているというような要因も考えられなくもない?? まぁ、その因果の詳細はさておき、暑さとの向き合い方が、ここ20年くらいで大きく変化しているということは間違いないのだろうと思います。 僕の生きている時間だけでみても(約40年)、少年の頃と今では、暑さの種類が随分違ったものであると実際に感じますしね~。 皆さまも、熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいませm(_ _)m


- 2022年7月17日
- 3 分
砂塵と生物の関係を考える
少し前、NASA Earth Observatory で、アフリカのサハラ砂漠から舞い上がり、西に向かう大量の砂塵の画像が紹介されていました。 僕はそもそも砂塵にあまり良いイメージを持っていませんでしたが、「どうやらそんな単純な話でもなさそうだ」ということをリンクの記事から考えさせられていて、今日はそのことを簡単に書こうと思います。 記事には、「サハラ地域で発生する冬や春の嵐で発生する砂塵は、大西洋をこえてアマゾンの熱帯雨林に運ばれ、夏の季節風時の砂塵は、アフリカからカリブ海、メキシコ湾まで運ばれる」というようなことが書かれています。 また、「砂塵は植物や植物プランクトンが必要とする鉄分やミネラルに富んでおり、海洋生態系や陸地の植物に養分を提供するという役割もある」というような、生物にとって極めてポジティブな側面も紹介されています。 日本でも黄砂がありますので、僕と同じように砂塵自体に良いイメージを持っていない人も多いのでは??と思っていますが、(そんなことなかったらすいません)上記で示されているように、捉え方によっては、砂塵の働きが、地球環境や


- 2022年7月10日
- 2 分
「半身萎凋病対策にはえひめAIで」…けれど効かず。
今年はなすの一発目が大不調です。 こんなに不調なのは就農初期以来かもしれません。 「僕はいつまで経っても本当に下手っぴだな~」と、自分の栽培テクニカルスキル不足を嘆いています。 まぁもちろん、こういう残念なことの積み重ねが、更なる成長のエンジンになることは間違いないのですが、だからと言って、楽観主義的な思考に持っていきすぎるのも少し違うというようなテンションだったりします。 なぜならば、流石に主要作物のナスの失敗は結構悔しいなと思いますし、皆さんにお届けできない申し訳なさみたいな感情も大きいからです。 しかし、なぜ大不調となってしまったのか?? まずはなんと言っても半身萎凋病の発生数の高さで、次にニジュウヤホシテントウ(葉や実を齧りまくる虫)の大発生といった所でしょうか。 半身萎凋病は今までそこまで気になったことはなかったので、一気に大問題化してしまったことにとても驚いています。 今まで作物残渣の刈り敷きを続けてきたことで病原菌が蓄積されすぎてしまったのか??(かなり長い間生き残れる菌のようですし)、苗床で一気に感染してしまったのか??、とあれこ
- 2022年7月2日
- 1 分
7月出荷予定のお野菜
インゲン、枝豆、人参、リーフレタス、玉ねぎ、ニンニク、じゃがいも、 なす、甘唐辛子、ズッキーニ、ピーマン、きゅうり、ミニトマト、トマト、 セロリ、バジル、オクラ、の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。

- 2022年7月2日
- 3 分
カーボンファーミングへの希望
(写真 Shopify sustinability fundより) https://www.shopify.com/jp/about/environment/sustainability-fund/soil 今日のBlogは、上記リンク(Shopify sustinability fund)についての記事になります。 昨今は、環境再生という文脈で、色々な所でカーボンカーボン言われていますが、世界的には、炭素ストック機能としての土壌の可能性にも注目が集まっていたりします。 上でご紹介しているShopifyのsustinability fundは、すでに気候変動に取り組んでいる実証済みのソリューションへの投資をしており、炭素除去産業で高い潜在力が見込まれるテクノロジーに注目して積極的に支援をしています。 そのテクノロジーの中には、農業や土壌から環境問題にアプローチする企業の取り組みも多数あって、「そういうアクションが我が国でも活発になるとよいな」という願いもこめて、今回、このページをシェアしています。 去年、Indigo agと住友商事が提携したり、