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- 2022年12月27日
- 2 分
芽キャベツが高価な理由とChatGPTと
今年最後の畑仕事は芽キャベツの葉かきです。 玉に光を当ててあげて玉肥大を促進させるための仕事になります。 「日をたっぷり浴びて大きくなるんだよ~。」という感じですね。 さて、話変わって、先日、とある農産物直売所で、芽キャベツが販売されていたのですが、「芽キャベツは収穫に手間がかかるから高級な野菜なんです」という生産者コメントがついていました。 そんなことを考えたことなかったので、思わず、「本当かな?」と思ってしまいました。 そもそも大して作られていないだろうし、収穫時期も限られているだろうから、希少性の話なのかと思っていました。 また、以前、貿易統計をみた時に、芽キャベツは輸入額が増加傾向にあるというデータを見たような気もするので、そういう影響も少しはあるような気がしないでもありません。 そこで、最近何かと話題のChatGPTに「芽キャベツが高級な理由」を聞いてみました。 以下「」内 ChatGPT回答 「芽キャベツは、普通のキャベツよりも若くて、柔軟で、さらには栄養価が高いため、人気があり、市場では値段が高くなることがあります。また、芽キャベツ


- 2022年12月22日
- 2 分
スパイラルローター
就農してからつい最近までの間、僕の手持ち農業機械は刈払い機のみでしたが、最近、小さな管理機を導入しました。 理由は、スパイラルローターを使ってみたかったからです。(写真のアタッチメント) これは、基本的に除草用のアタッチメントになりますが、表土1~2㎝くらいを削り取りながら根切り除草してくれるツールであることから、「鍬で表土を削って播き床を整える、という行為を機械化できちゃうかも?」と思ったことが導入のきっかけになります。 「今後、どこまでイメージ通りの結果が得られるのか??」ということに関しては、現時点でのサンプル数が少なすぎるので未知数ではありますが、何度か使用してみた感じ、明らかに今までよりできることが増えそうな気がしています。 欲を言えばもう少し重量と長さが欲しい所ですが、僕は人の体重よりも重たいものをなるべく畑に入れたくないという考えを持っていますので、その辺りには限りがありそうです。 今回、「大きく耕さない農業を、既存の機械でもう少し機械化できるようにしてみよう」と思ったことから着想を得ることにつながっていますが、そこにある核の思いは


- 2022年12月19日
- 2 分
流行りの病
流行中の病にかかっていました。 症状がそれなりのレベルだったこともあり、ここ一週間、何もできずただ寝込んでいました。 今回、「もう寝ていることがつらい」という感覚を初めて知ったような気がします。 それはそうと、また寝込んでしまいました。 以前、体調を大きく崩して寝込んだのが10月下旬ですから、かなりのハイペースです。 農業生活を始めてから健康面での心配ごとは明らかに激減していましたし、僕は自分自身のことを「頑丈な体である方だ」という認識をしていたこともあり、今年のあまりの体調の崩しっぷりに若干自信を喪失しています。 体力が低下しているような感覚は一切ないのですが、体調のバランスを保つ機能や免疫機能など、色々と変化する年齢でもあるのでしょうかね。 体のメンテナンスの仕方や向き合い方を改変させなければならない時期に来ているのかもしれないということをこの度の経験から考えさせられています。 「僕はいつまで今のリズムで農業ができるのだろうか??」 今回、激しく弱った影響もあってか、そのような思考についつい陥ってしまいましたが、こういう時はセネカ的に考えるよ


- 2022年12月16日
- 1 分
窒素固定菌、アゾスピリラム
写真は早春(3月)採り予定の大根畝です。 この作型は10月上旬播きなので、さつまいもを掘った後の畝を軽く整地し、種まきをしています。 さつまいものつるは畝間にどかして、畝間で分解させるようにしていますが(大根左側のやつ)、つる残渣を積んだエリア付近は、翌春、明らかに肥えていることが多いので、例年、早春大根の後に続く野菜はとても育てやすい傾向にあると思っています。 さつまいもは葉や茎(つる)に、アゾスピリラムという共生菌がすみつき窒素固定を行うため、肥料分が少ない土でも良く育つ作物だと言われていますが、その共生菌のお陰様でもあるのかもしれないなと考察しております。 もしそうだったとしたらとても嬉しいことです。


- 2022年12月13日
- 3 分
落ち葉を利用することは本当にエコロジカルなのか?
落ち葉を集めるシーズンになりました。 身近な自然環境から自然発生する、極めて利用しやすい天然資源を活かして農業を営もうとする「有機農業」という手法において、広葉樹の落ち葉はとても有益な材料となります。 僕にとってもそれは例外ではありません。 ただ、「自然の恵みだ、本当にありがたいな~」と思う一方で、この「落ち葉を集めて畑に移動」という行為に多少の違和感を覚えることがあります。 それは、いくら身近だからとはいえ「自然界では決してありえないであろう天然資源の局所的大移動」という、極めて人間都合の行為だと思うからです。 とはいえ、そんなことを考えていたら何もできなくなってしまいますから、それを否定的に捉えているわけでもありませんし、自分自身も大して気にしていませんし、どちらかというと好意的に捉えています。 しかし「それが果たして自分の自然感にとって望ましいものなのか?」ということは、僕自身が健やかに生きていこうとする上で、考えるに値する大きなテーマだったりします。 北村透谷が内部生命論の中で、「自然は不変なのに、それに対する人間の心が異なるから、自然は


- 2022年12月11日
- 2 分
不耕起型には超若苗定植がいいと思っている。
不耕起型農業の育苗~定植の手法について質問を受ける機会が多いので、僕の現在の手法を簡単に書いておこうと思います。 ■基本超若苗定植。 ■果菜とネギ類以外は基本128穴トレーで。
(ネギ類は地床か水稲の幼稚用育苗箱にばらまき) ■果菜は基本7.5㎝ポットで根つまりしない程度まで。(うり類は9㎝) 基本的に小さいサイズで植え付けるのは、根の再生力(環境適応力&活着の速さ)という利点を活かしたいと考えているからです。 また、うちの畑は、定植前に直径20㎝くらいの範囲で表土は削るにせよ、基本的に大きく耕しませんので、土の中には作物にとっての障害物がかなり多い状態ということもあり、「土壌内の高い抵抗性を若さではね除けてやろう」というようなイメージを持ちながら、育苗~定植作業を進めることを前提としています。 確かなことではありませんが、スパルタの戦士のように、なるべく小さい内からハングリーな環境にならしておくことによる利点もかなりありそうな気がしている……という理由もあります。 これらの手法は、今まで色々と試してみた結果、「今の僕の手法&経営サイクルだと、な


- 2022年12月10日
- 3 分
人糞尿を肥料に使うことは禁じられているのか??
先日、研修生との話の中で「人糞尿を肥料に使うことは禁じられている、という人もいる……」という話があがりました。 僕の認識では「んなことはないだろう」という感じではありましたが、実際に法律上どうなっているのかは知りませんでしたし、大変興味深かったので、禁止情報の発端と現行の法律がどうなっているのかを調べてみました。 まず禁止情報の発端から。 「法的にも禁止された」という確かな情報は見つけられませんでしたが、GHQの影響や寄生虫の流行経験から、未だにそういう認識を持たれている方もいるのかもしれないなと思いました。(下記 wikipediaから引用) 「ダグラス・マッカーサー率いるGHQは日本のサラダに人糞の細菌と寄生虫が多数混入していたため、日本政府に人糞肥料の中止を命じた。日本政府は「寄生虫予防会」を各市町村に作り、人糞肥料から化学肥料へと一大転換が行われた。しかし、1955年頃になっても学校の保健室には「よい子はなま野菜を食べないようにしましょう」といった表題のポスターが貼ってある状況だった。ただちに人糞肥料から化学肥料の使用へと完全移行した生産


- 2022年12月7日
- 1 分
「時代は浅耕・不耕起へ」
今月の現代農業は浅耕、不耕起特集です。 「時代は…」とは随分大袈裟な表現だなと思いましたが、注目されている量が少しずつ増えてきているというのは事実なのだろうなと思います。 それは、僕の圃場に見学をしにくる人や問い合わせしてくる人の量の増加傾向からも容易に想像できるからです。 この辺の技術は、昨今の社会情勢も相まってか、僕が農業をはじめた10年前とは明らかに面白がられ方が変わってきている印象を持っています。 僕は、以前Blogで書いた通り、「現時点では、農業全体が急激に不耕起栽培のようなものに舵を切ることはあってほしくない」という思いを持っている一方で、「日本なりの解釈で生物性を活かした土壌管理を考え続けることの意義」にフォーカスすることはとても大切なことだろうと思っています。 (Blog記事を貼っておきますので、よろしければ、「現実的な生産方式としてワークしていない不耕起栽培ではあるけれど、一方で明るい材料も多い」) 個人的に思い入れのある分野のことですので、この度の特集、大変興味深く拝読しました。 とはいえ、ほんの少ししか紹介されていなかったの
- 2022年12月1日
- 1 分
12月出荷予定のお野菜
かぶ、人参、大根、小松菜、水菜、壬生菜、レタス、からし菜、ルッコラ、カボチャ、 キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、カリフローレ、白菜、ねぎ、里芋、さつまいも、 ほうれん草、春菊、青梗菜、ごぼう の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。