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- 2月22日
- 4 分
コミュニケーションの難しさとマルクスのお話
今日の投稿は、コミュニケーションの難しさとマルクスのお話です。 資本主義の糾弾的な文脈でマルクスの思想を解釈し、それを現代社会の課題に当てはめて、「資本主義の限界」を唱える人と出会う機会がたまにありますが、「現代社会における小さな農業って、そのような人たちのフックになる材料が豊富だったりするのだろうな~」と思ったりします。 解釈は個人の自由ですから、それ自体が問題だとは思ってはいませんし、僕も正確に解釈できているとは到底思えませんが、今まで僕の学んできたことから思うことは、そのような解釈は、マルクスの本来のメッセージと随分遠ざかっているような気がするということです。 決して簡単なものではない複雑な思想が「資本主義の妥当」みたいな所だけにまとめあげられてしまうのもなんだかな~、と思うこともしばしば。 マルクスの研究者である佐々木隆治先生が、マルクスのメッセージの本質を分かりやすく書いてくださっているので、ここに引用したいと思います。(下記、佐々木先生の著者、カール・マルクスより引用) 「平たく言えば、理論の役割は「なにが間違っているか、なにが正しい


- 2月15日
- 3 分
露地野菜周年セット販売における、端境期のオペレーションとその心情。
冬も途切れずに収穫し続けられるカーボロネロ。とにかく寒さに強いです。 青物野菜が少なくなる端境期差し掛かり始めの今時期、とてもありがたい存在です。 うちは、定期野菜セットの販売が全売上の8割を占めるような経営をしていますので、大前提として、10種類程度の野菜を常に出荷できるように畑を維持することが求められます。 冬野菜の収穫期が終盤をむかえ、春野菜が採れ始めるまでの間の期間(2月下旬~4月)は野菜が極端に少なくなりますが、その期間の対策の一つとして、カボチャ、じゃがいも、里芋、根菜各種など、長く貯蔵できる野菜を多めにストックしておくことで、野菜の少ない時期でもお届けできる野菜のバリエーションが少なくなりすぎないようにしています。 毎年1月辺りから貯蔵野菜を温存するモードに入り始めることが多いのですが、温存期は、寒さに負けそうな葉野菜や冬の虫(ハクサイダニやヤサイゾウムシなど)のダメージを受けてしまう可能性の高い葉野菜を優先的にバンバン採っていきます。 しかし、今年のように極端に寒さの厳しい日が続くと、予想以上に早い段階で青物野菜が傷んでしまい、一


- 2月10日
- 2 分
苦味という扱いづらい刺激も、多様な味を表現するためのポジティブな要素
ふきのとうの季節になりました。 冬は苦味を楽しむような野菜がないので、体が苦味を欲するようになるのでしょうか、毎年、ふきのとうがやたらと美味しく感じます。 春の体は、植物性アルカロイドに特別な快感を覚えるようにプログラムされていたりするのでしょうか。 不思議なものです。 以前、苦いものがあまり得意でない方が、ふきのとうであれば大丈夫だと言っていたことがありますが、それを聞いて、人間の味覚と素材の持つ “味成分” との関係性はとても複雑なものだな~と考えさせられたものです。 苦味だけとってみても多種多様な成分があり、苦味という言葉だけでは表しきれない領域が沢山ありそうです。 味や旨味の世界は奥深くて本当に面白いです。 基本味の概念である五味の中でも苦味は最も扱いづらいものだと思いますし、苦手な方も多いのだろうと思いますが、そもそも苦味は、毒のあるものを示す味として人間の体が拒否感知しやすいものであることを考えると、そこに何ら不思議はありません。 一方で、その苦味を利用して、驚くべき味わいの複合体を作り出してくれる料理人がプロアマ問わず世の中には沢山


- 2月3日
- 2 分
人生は基本アンコントローラブル
今年に入って親の介護問題が深刻化してしまい、自分の時間や心が制限されることが随分多くなってきました。 最近、良いリズムが作れずに少し苦心しています。できることなら分身したいくらいです。 あまり考えすぎるなと自分に言い聞かせてみるものの、現実がどうしてもそうはさせてくれません。 ただ、人生は基本的にアンコトローラブルなものだと思いますので、事実を受け入れ、起こることに対し楽観も悲観もせず、気持ちの上で、あまり流れに逆らおうとしすぎないように心を整えたいなと思います。 自然の潮流を利用しながら北極点を目指した大冒険、ナンセンのフラム号遠征の試みのように、長い目で自然の流れに身を任せることを前提とし、ゆらゆらと揺られていこうと思います。 色々と心配ごとはつきませんが、大丈夫な時は大丈夫だろうし、ダメな時はどう頑張ってもダメだろうと思いますので、あまり先のことを考え過ぎず、ただ淡々と今できることだけに集中します。 こういうことも含めた生きているという実感に尊さを覚えると共に、畑で仕事に没頭できる時間に新しい価値が付加されたことを感じています。 自由に畑仕
- 2月2日
- 1 分
2月出荷予定のお野菜
かぶ、人参、大根、水菜、壬生菜、カボチャ、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、 ねぎ、里芋、さつまいも、ほうれん草、ごぼう、菜花、黒キャベツ、ふきのとう、 コールラビ、じゃがいも の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。