ゆっくりじっくりと









■ジャガイモ、葉物、人参など、早春に畑に作付けたものが続々と芽を出し始め、少しづつ成長を始めています。



うちは基本的に元肥などの栄養分は施しませんので、まだ寒さが残るこの時期の成長はかなり遅目です。(今年は寒い日が多いので余計にそれを感じています。)



うちと同時期に播いていた、近所のおっちゃん、おばちゃんの畑では、元肥に堆肥と化成肥料をバラバラ施していたこともあってか、葉物類はもう結構なサイズになっていたりします。


早く育てていくというメリットももちろんありますので、それはそれで良いと思っていますが、自分の畑との圧倒的な差を目にすると、改めて栄養分と吸収力の高い肥料の力の凄さを感じさせられます。



うちのお野菜たちが成長する時に土から得るエネルギー源は、植物や生物の死骸、幼虫やダニやミミズなどの小さい生物の唾液や糞、などのものが分解され、植物が利用できるエネルギーになったものが中心です。


ですので、「微生物や菌などの分解者が活発に働き始めてくれるようにならないと、お野菜たちもエネルギーを得づらいのか、地上部の成長を本格的に始めてくれない」というイメージを今までの経験から持っています。


また、気温が低いと、根の動きや栄養吸収力も弱いでしょうから、「栄養を自分で取りに行かなければならない」という環境に置かれたお野菜たちの成長が遅いというのも納得がいきます。


気温が高い時期になると微生物や菌も活発になりますので、「作物の成長がちょっと弱いな…、大丈夫かな?」と感じた時でも、株の周りに刈り草を厚めに敷いて、その上から少量の米ぬかや油カスをふっておくだけで、目に見えて明らかなエネルギーの吸収を確認できたりもするので、目に見えない生物たちの働きって本当に面白いなーと思います。



また、晩秋~早春までの時期に同じことをしても、同じようには行かず、効果を感じられ始めるのは暖かくなってからのことが多いので、冬~春野菜の仕込みの難しさは毎年痛いほどに感じています。


というように、久保寺農園のお野菜たちは、畑に存在する小さな生物たちの働きにより成長していきますので、お野菜と一緒に小さな生物たちも育てていくことを大切に考えています。




「そんなことをやっていれば、そりゃ成長もゆっくりに決まってますよね(笑)」という感じですが、少し厳し目の環境でゆっくりじっくりと育つことによって、お野菜の味わいにも複雑な深みが増していくというデータもあるようですので、それを検証するということをニヤニヤと楽しませてもらっています(笑)

(お野菜は厳しい環境で一定のストレス(栄養や水分不足、低温、強風、強い紫外線、虫や動物などによる物理的な刺激など)を受けると生育スピードが遅くなり、環境に対する抗ストレス物質を作り出すと言われているようです。

それは、糖やアミノ酸などの旨味成分のみでなく、辛味や苦味などの成分などに変わる物質もあるようですので、その物資の影響で 万人が美味しいと感じる野菜に変化するわけではないでしょうが、個性の強い、複雑で濃厚な味を持った野菜になる可能性は圧倒的に高くなると言われています。)

さっぱりしていて薄味の野菜の方が好みの人もいますし、香りが強い野菜が好みでない人もいるので、「複雑で濃厚な味」というものが、誰にとっても美味しいものという訳ではないのでしょうが、僕は、辛味や苦味も含めた、「野菜の複雑で濃厚な味」を存分に楽しみたいですし、そういう野菜を皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいと思っているので、そういうものをお届けしていきたいと思っています。

僕のやりたい仕事は、自分の信じているものを皆さんに提供し、それを楽しんで食べてもらうことですから、誰しもに理解してもらおうと一生懸命になることよりも、自分の考える理想の美味しさと、そこにたどり着くためのアプローチ方法を考えていくことに胸を膨らませ、自分の信じているものに磨きをかけることに力を使って生きていきたいなと思っています♪





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ブロッコリー、リーフレタス、九条ねぎ、コールラビ、新生姜、ルッコラ、キャベツ、カボチャ、ピーマン、甘唐辛子 サラダ水菜、小松菜、チンゲン菜、春菊、赤からし菜、小かぶ、春菊、さつまいも、カリフラワー、里芋

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