ズッキーニ始まり。
ズッキーニ始まりました♪
今年は、丸型と棒型2色の3品種を育てています。
まだ収穫の走り始めですので小ぶりサイズ採りにしていますが、若採りならではの食感と爽やかさを楽しむことができますので、若々しい果実もお楽しみいただければ嬉しく思います。
うちはビニールトンネルやマルチ栽培をしていませんので、ズッキーニの採れ出しは毎年大体このくらいの時期になります。
また、基本無施肥で、草や菌や虫が育むバイオマスネットワークの力に頼ることを大前提とした栽培手法ですので、一般的な露地ものと比較しても採れ出しは遅い方だと思います。
「作物の持つ力と、環境が現在蓄えているエネルギーのやりとりの中でゆっくりと成長していく」という、自然のリズムをなるべく大切にしたいので、多少の遅れに対しては特別問題を感じていないのですが、逆に、そんな中でも、その採れ出しが年々早くなってきていることにとても注目していて、その部分に強く関心を寄せています。
また、年々本当に育てやすくなってきているので、自然の営みを尊重し、なるべくその営みの邪魔をしないように働きかけていくことの重要性を肌で感じています。
耕さず、草を生やし続けることで感じることができた土壌貢献性に対する信頼度は、日々、上昇する一方です。
今後の環境の変化や発展が益々楽しみです♪
このズッキーニに関しては、今年のはじめに開墾した、元々田んぼだった耕作放棄地を畑化した場所が一番よく育っているのですが、その部分もとても興味深く観察しています。
長い間放棄地だった所なので、草の勢いが強く、草管理に若干の手はかかりますが、「草の勢いがあることは足元が豊かな証拠の一つでもある」ということがよく分かるくらいに、大したお世話をしなくてもグングン育ってくれています。
「自分の理想とする栽培方法には、耕作放棄地だった場所を使ったほうが短い間で安定した実りを得られやすい」ということが段々と確かなものになりつつあることを実感しています。
中山間地の耕作放棄地や所有者不明土地の問題は年々深刻さを増してきていますので、耕作放棄地には何かとネガティブなイメージばかりがついてしまっていますが、僕みたいな人間からすれば、まだ農地として再生可能な程度のプチ耕作放棄地は宝物のような存在であることは間違いないので、僕が感じているその価値と、未来へのポジティブな可能性はできるだけお伝えしていきたいなーと思っています。