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トマトはヘタつきのがいいの??



先日、「小さめサイズのトマトのヘタを残す利点ってなんなんだろ?」という話を妻としていたのですが、よくよく考えたら、売られているトマトってどんなサイズでもほとんどヘタがついているし、僕らも基本的にヘタは残すことを前提として出荷仕事をしています。



生産側の視点で考えると、ヘタを残すか残さないかで、収穫、調整時間が大きく変わってくることは間違いないと思いますが、(ミニサイズとかは、ヘタを残さない方がはるかに楽)それでも、残すことの方が主流になっているのは、やっぱり見た目の問題もあるのかな??と考えています。



実際、調べて見ると、「ミニトマトのヘタの有無が収穫作業時間に及ぼす影響」というような研究もあり(農作業研究第55巻)、その研究結果によると、品種間の差はあれど、「ヘタなしの収穫作業時間はヘタがある場合に比べて約7~8割削減できている」とのことです。



この結果が多くのケースで当てはまるものだとしたら、「もはやヘタは取った方が良いに決まっているだろう」などと思ってしまいますが、「見た目以外にも、僕のまだ想像できていないような物凄い利点があるのかもしれない?」と思い、色々と調べてみたところ、結局有力な情報を見つけることはできませんでした。



逆に「ヘタがあった方が貯蔵性が低くなる」という実験結果を見つけてしまいました(笑)。どうやらカビが生えやすいだとか。



そんな情報を見てしまうと、ますます「ヘタは取った方がいいに決まっている」という気持ちが強くなってきますが、もしかしたら情報取得に偏りが生じているかもしれませんので、誰かヘタが返り咲けるような一撃をお持ちの方がいたら、僕に教えていただけると嬉しいです。



このまま文章を終えると、ヘタは良いとこなしみたいになってしまいそうなので、少し角度を変えて考えてみると、ヘタがしっかりしているトマトは熟度が高くなっても落果しづらいので、ヘタの強度のお陰でロスが減るという利点はあるのだろうと思えてきます。


また、生物学的役割から見ても、熟度を樹上であげる為の必要機能と考えると、もはやいいやつにしか見えません。


人の利点不利点という都合から見るか、トマトという生物側から見るかで見え方が大きく変わりますね。



なんでもそうですね。



ただ、僕は人間界に生きていますので、採るとか食べるとかいう行為ベースで考えたら、明らかにヘタは取った方が良さそうだと思いますので、最近はなるべく取るようにしています(特にミニサイズのものは)。



それと、ヘタがないものはB品でとり扱われている所も一部あるとかで(本当か??)、もしそれが本当だとしたら、僕には全く理解できない感覚です。



世の中には考えてもよく分からない「謎の当たり前」が本当にたくさんありますね。



ヘタなしミニトマトがもう少し世に受け入れられますよ~に。







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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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