ナナホシテントウ







アブラムシの集まる所にテントウ虫の姿あり。

写真は、ナナホシテントウの幼虫がアブラムシの集落を壊滅に陥れる間際の時間を収めたものです。

(アブラムシの姿は、目がそういうものに慣れている人でないと分からないかもしれませんが、よかったら探して見てください。)


テントウ虫にも種類がたくさんいて、ニジュウヤホシテントウみたいな草食性の種がいたり、ベタリアテントウみたいなカイガラムシを食べる種のテントウ虫もいますが、ナナホシテントウはアブラムシを食べて成長、繁殖していきます。

最近、暖かくなり始めてきたこともあり、アブラムシの増加量もグンと上昇していますので、それに伴い、ナナホシテントウ幼虫がアブラムシを食べている姿を畑のあちこちで確認できるようになってきました。

これも、この季節の畑の風物詩的な光景です。

ナナホシテントウは、幼虫であれば1日にアブラムシを20匹ほど、成虫であれば1日に100匹ほど食べるらしいですが、成虫の寿命が約2~3年で、メスの産卵は一度に10~50個程度の卵を産むと言われていますので、結構な捕食力と繁殖力であることが伺えます。

ですので、「ナナホシテントウの住みやすい環境を畑に作ってあげて、天道コロニーを発達させることができれば、もうアブラムシなんて気になることも一切なくなるのでしょう」… と言いたい所ですが、それがそんなに簡単にいくのであれば、皆さんも苦労していませんよね…。

うちの場合、数年経って確かにアブラムシが気にならなくなった畑もありますが、畑によっては、まだアブラムシの圧力の方が高く、猛威を止められていない場所もありますので、なかなか簡単にはいかない難しさと面白さを感じていたりします。

作付け内容や品種の違いでも変わってきたりしますしね。

とはいえ、アブラムシにも陸上のプランクトン的な生態系社会の中での重要な役割もあるでしょうから、あまり目の敵にはせず、上手に付き合っていければいいなと思っています。

ちなみにナナホシテントウに関しては、アブラムシを食べることでしか卵を産んで繁殖することができないらしいので、 アブラムシがいるからナナホシテントウを見ることができているということにも生態系の複雑さと神秘性のようなものを感じ、微笑ましい気持ちになり、アブラムシもまたありがたしという気持ちにもなります。

人が目を凝らさないと見えないような小さな世界の中で、どの虫も懸命に生きていて、その健気な姿は、見るものの心に命の価値について考えさせてくれる大切なきっかけを与えてくれるものです。

僕はそういう世界感がとても好きです。

今回のように、捕食者が捕食している所をまじまじ見ていると、熊田千佳慕さんが描いたファーブル昆虫記のガマガエルに睨まれたオサムシの絵のことをいつも思い出します。

(ガマガエルがオサムシを食べようと睨んでいる絵を書いている時、自分が食べられてしまうような気がして途中で絵が書けなくなってしまい、悩んだ挙句に、実際は出てくるはずのないミツバチを描き、ガマガエルの視線をそらして、オサムシを助けようという思いが込められた絵です。)

熊田さんの絵を見ていると、「大きな生物でも小さな生物でも、命のトータル価値は全て等しいものだ」ということを教えてもらえているような気持ちになります。

熊田さんの小さな命の世界に深くコミットメントできる美しい心に魅かれてやみません。

まぁ「ガマガエル側の気持ちはどうするのさ!!」という気持ちにならなくもありませんが(笑)

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