フードロス
下記、リンクページは、「腹を空かせたユーザーと人気レストランを繋げ、世界のフードロスをなくす」というテーマの元に作られた「Karma」というアプリを紹介している記事です。
現代は、マッチングサイトやシェア経済圏が様々な分野で活発に生み出されていますが、こういう分野のアイデアには、職業柄とても興味が湧いてきます。
このアプリはスウェーデンのスタートアップが開発したもののようですが、世界的な環境貢献性や持続性を考える上でも可能性に富んだ面白いアイデアだと思いました。
こういう取り組みを原点として、生産、提供側から消費側までもが、目に見える形で「今余剰になっているもの、廃棄寸前のもの」を都度共通認識できるようになれば、少なくとも今よりは「意識的に食品廃棄量を減らしていこう」という直接的行動も増えてくるのではないでしょうか。
記事本文中に書いてある「より多くの食品を廃棄処分から救っていきたい」というのが社会のテーマになる必要性があるような世の中は、人類にとって決して豊かなことではないと思いますから、生産、消費の立ち位置問わず、多くの人間が、協力、意識し合い、少しでも食品ロスの総量を減らしていけると良いなと思います。
今の所、食料を大量に廃棄するという行為に良い所は何も思い浮かばないですしね。しかも、人間だけではなく、その他の動物や自然環境に対しても。
大人の食の価値観に対する崩壊現象は、次世代を担う子供達にとっても良い影響を与えないことは確実でしょうから、「日本は世界トップクラスの食品廃棄量を生み出している国」なんてヘンテコな流れに歯止めをかけることができる未来を夢見ていきたいと思います。
こういうのは、「当たり前のようにできるようになる」という仕組みを作るまでが大変なのでしょうが、昨今の「プラスチックを減らそう」の流れのように、急に物事のトレンドが変わることもありますからね。
タバコとかもそうかもしれません。
将来的に、「意識せずともできる、当たり前のこと」のようなものになっていくと良いですね。
※これは雑感なのですが、これの農産物バージョンがあっても面白そうかなーとも思いました。
うちのような小規模で、少量多品目のお任せ詰め合わせを経営の主軸としている農園でも、「今日はこの野菜が採れすぎてしまって、余分に量があるなー」のようなシーンがあったりしますしね。
ただ、産地と消費地が離れすぎてしまっているケースだと意味をなさない可能性が高そうですね。
しかし、都市や都市近郊ではそれなりに機能するような気もするので、そういう可能性がある地域に関しては、Ubarみたいなシステムで地域ごとの廃棄情報がシェアできるようになったら、それはそれで面白いような気もします。
各々のご近所ネットワークでそういうやりとりが行われるようになるととても良いですね。
「誰が何を求めているか??」ということを皆が手軽に拾えることは、社会がうまく連動していく上でもとても大切なことだと思いますので、こういった取り組みやアイデアにはこれからも注目していきたいと思います。
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