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周りのことも考える







写真は、数日前に御坂山塊と富士山を望む縦走旅に行った時の夜明け間近の富士山の写真です。 今回の記事の内容とは全く関係ありませんが、今日の記事に合わせる適当な写真が見当たらなかったのでこれになってます(笑)

今日は、近所の農家さんとの会話から考えさせられたことのお話です。(少し長文です(2〜3分くらい要します))


先日、近所の農家の方たちが、「野菜が高くて本当にやんなっちゃうよー」って話で盛り上がっていました。 この方たちは、野菜を買いもするし、売りもする方たちですが、どちらかというと買う比率の方が高いという方たちです。

話を伺っていると、レタスが400円、大根が250円、小松菜が250円…、購入価格が家計に及ぼすダメージがとても気になっているようでしたが、今年は自分でも育てられる量が少なかったこともあり、「高くなっている時に野菜を売ってお金を得ることができない」ということも同時に気にしていました。

僕はこれを聞いた時に、「自分たちのことしか考えられていないコメントだなー(笑)」と思ってしまいましたが、このような損得感情は多かれ少なかれ、人は誰でも持っているものだと思いますので、その思い自体を否定することはしたくないと思っています。

いろんな考え方や思いがあっていいですしね。

ただ、たとえ損得感情を抱いたとしても、「自分以外の誰かはどうだっただろう??」ということや「自分以外の人の損を少しでも少なくするために自分には何ができるかな??」ということをそれぞれが考えられた方が、多くの人の幸福感が生み出されやすいものなのではないかと思います。

多くの物事に当てはまると思いますが、なるべく多くの他者が利益を得られる方法を考え、お互いがお互いを思い合って、それぞれが日々の歩みを進めていくということはとても大切なことだと思います。

そのような積み重ねが、のちの社会の利便性や人の幸福度を高めるための発展につながっていくことだとも思いますしね。

今回の野菜高騰の例の場合を見ても、利己的にならず、少し視野を広くして考えるだけでも多くのことが想像できるかと思います。

今年は全国的に天候不順の影響で野菜が不作になり、多くの野菜の価格が高騰してしまっている訳ですが、この場合、確かに買う側もきついですが、不作で売り物が少なかった農家さんや、価格が高くなりすぎていつもより売れないと嘆く農家さんなど、違った厳しさを感じている人もいると思います。

この場合は生産者も消費者もきつい層が多いので、すぐにベターな直接的解決策が見当たりませんが、思いやりを持つことや支え合いの気持ちは決して忘れたくないものです。

食料不作による価格や需給バランスの乱れは、この件に限らず、これからも付き合っていかねばならない人類の大きな課題でしょうが、どうすればより良いのでしょうね??

農産物生産総量が適正な価格を生み出している状態が作れていれば、全国的大不作の時よりは総合的厳しさは少なくなるのでしょうが、それでも不作農家ゼロとはいかないでしょうし、逆に価格調整のために廃棄を余儀なくされてしまう農家さんもいるでしょうから、すべての人がハッピーにという訳にはいかないでしょう。

だからと言って「食料不作という概念の根絶を」という所を目指し、自然環境の影響を受けないテクノロジー主体の栽培方法が主流になったり、もっと効率的にエネルギーを生み出す術を考えていくという方向により強い力が働いていくと、 人のこと以外にも、自然との関係のことも深く考えたくなってきてしまいます。

最近は、「電気から作る食品の開発に成功」みたいな話があったり(記事のリンク貼っておきますね)

https://wired.jp/2017/08/20/food-from-electricity/ 、効率的に食料を生み出せるテクノロジーの発展が急激に進んでいるので、今後の食の未来がどうなっていくかは非常に興味深いところでもありますが、人だけの都合で考えられたアプローチには決してならないように、自然環境を人が支えながら、自然と手を取り合って進んでいけるような仕組みを考えていくことが、本当の意味での発展につながるものなのだろうと僕は考えます。


「幸福の最大公約数はどこなのか??」ということを考えだしてしまうとキリがないので、この辺でやめておこうと思いますが、「みんなで考え、支え合って生み出せるような、食と人と自然環境の未来とは??」ということを考えさせられた、近所の農家さんたちの「野菜高くてやんなっちゃうよー話」でした。

お付き合いいただきありがとうございました♪

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