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多様性はとても複雑なもの




今年は夏キャベツが順調です。


今の時期は気温が高いので「玉が劣化しないうちにどんどん収穫せねばならない」と、追われるような感情が前に出てきてしまいますが、今まで夏キャベツをあまり上手く育てることができなかった僕にとっては、そんな感情に喜びすら覚えます(笑)




さて、今日は「最近、人の悩み相談を受けた」というお話をしようと思います。


思い返してみると、人の深い所に潜り込んでいくようなお話を聞かせてもらったのは結構久しぶりのことだったかもしれません。



ここでは具体的な内容には触れませんが、お話を聞かせてもらって強く感じたことは、


「「自分には出来ない」「これは無理だ」というような否定的な思い込みによるメンタルブロックのようなものが強くかかってしまっていそう」というような印象を受けました。


実際、僕から見たら「そんなに自信を喪失しなくてもよいのにな…」と思えるようなことも多く、「素敵な長所も沢山持っているのにな~」と感じたこともあり余計にそのように思いました。


でも、ご本人からしたら、そういう不安感のようなものも含めての悩みなのでしょうから、今回のような場合、話の聞き手に選んでもらえた僕がその部分も含めてちゃんと理解し、その方にとっての救いとなるような言葉やアイデアをお届けしなければならないのだろうと思います。


ただ、僕はそもそも超楽観的な人間なのでそういうことがとても難しい。というか難しかったです。




そのようなこともあり、今回「僕は思い悩んでいる人に前を向いてもらう為の最善の方法を導き出したり、その為に必要な言葉をお届けするのがあまり得意ではないんだな…」ということを強く感じさせられました。


人の性格は多種多様ですし、置かれている立場や気になるポイントもそれぞれ異なりますから、こういうものはすぐにどうこうしようとするべきものではないでしょうし、できるものでもないのだろうと思いますが、今回のようなことがあると、「もっと人に希望を与えられるような説得力や導き力が欲しいかも…」などと思ってしまったりします。



自分の人生を楽しむための方法だったらいくらでもアイデア出てくるんですけどね…。




人は皆違うから豊かなのだろうと思いますが、違うからこその難しさも沢山あります。



個人的には、「多様性を大切に」などといって、誰かれ構わずなんでもかんでも最初から認めることが必ずしも良いことではないと思いますし、時には強い気持ちをぶつけ合った上で、「今は君の考えを理解できそうもない」ということも含めて、互いにとっての最適解や距離感を考えていくことが大切になることもあるのだろうと思います。



ただ、そういうことを考えれば考えるほど選択肢が無尽蔵に広がってしまいますから、適切な解を導き出すことを余計に難しく感じてしまうのかもしれませんけれど…。



この度、人の相談を受け、自分にとっての最適解を探すことがいかに楽で、人にとっての最適解を探すことがいかに難しいものかを思い知りました。



とても貴重な経験をさせてもらえたことに感謝しています。



人の関係、コミュニケーションって本当に奥が深いですね。




夏のキャベツは冬のようなパンチ力はありませんが、爽やかな甘さとパリッとした食感がたまらなく美味です。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

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