果菜類もうすぐ



迫りくる夏の足音を感じています。


食べ物や植物から季節の趣を得られることはとても豊かなことです。


それは、そういうことにゆっくり向き合っていられないくらいにスピード感のある現代だからこそ、より強く覚えられる感覚なのかもしれません。



僕は「対照のお陰により際立つ」という価値観が好きです。




(とはいえ、山や木や岩を神仏化するなど、自然崇拝信仰の深かった時代は、今とは比べ物にならないほど、自然や季節の趣への感謝の気持ちがあったのだろうと思いますので、その当時の人たちは、今の時代の人とは全く別ものの豊かさを感じていたのだろうと考えています。)

さて、キュウリやトマトやズッキーニなどの果菜類ももう間もなく収穫期をむかえられそうですが、今年は雨が異様に少ないので、全体的に例年より少し収穫期が遅くなる見込みです。



少肥、少水分は、お野菜本来の特性をより前面に持ってくる上で、とても効果的に働いてくれることも多いのですが、その分、そういう条件になればなるほど、生育は緩慢になってしまいます。



その条件は、お野菜を定期的に人に届け続けることを考えた時にデメリットになってしまうこともありますが、それでも、僕はそういった条件から生み出されるお野菜の想像を越える深味のようなものに魅せられているので、あまりに酷い状況でない限りは、無理にあれこれと手はくださないようにしています。



(ハングリーな条件下で育ったお野菜の深味に魅せられているものの、栄養や水分が少なすぎると実り自体を獲られなくなってしまうので、感覚や思い重視で動きすぎず、ポイントポイントで見極めや対処判断はちゃんとしなければならないと思っています。

また、「キュウリは水分が少なすぎると苦味が出やすい」、など、ものによっては、過度な養水分の控えが好結果につながらないこともあるので、その辺りのこともしっかり考えながらバランスはとらなければならないと思っています。) 



これは人間の生活でも言えますが、極限の境目を知ることと、適正なバランスをものにすることは、本当に難しいものです。


しかし、その複雑な理想条件を追いかけている時間は、どんな分野でポジションをとっていたとしても、なんとも贅沢な時間だと感じます。

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