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秋冬野菜の準備着々と







最近は、人参や葉物の播き床をせっせと作ったり(写真)、キャベツやブロッコリーの苗を定植したりと、着々と秋冬のお野菜の準備仕事を進めています。

うちのBlogを日頃から読んでくださっている方にはもうお馴染みのことでしょうが、今期も相変わらず鍬一本で表土を削り、播き床を整えています。

欲を言えば、表土すら削り取らないで種まきができれば嬉しいのですが、しっかり実りを得ようとするとそういう訳にもいかないので、丁寧に土の表面5㎝くらいを削り整えます。


たった表面5㎝なのですが、その削り仕事をしていると、多くの虫たちは必死に逃げ惑い、その犠牲になってしまう個体も少なくありません。

その様子を見ている時によく思い出すことが二つあります。

一つは、映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で、チベットの人たちが「地中のミミズを殺傷することができない」と言うシーン。(ミミズは前世で母親だったかもしれないという理由から) もう何年前に見たのかも覚えていませんが、このシーンはとても印象深く残っています。

二つ目は、以前にも紹介したことがあるかもしれませんが、大関松三郎さんの「虫けら」という詩です(ページ最下部写真)

二つを合わせて、「命の大小を問わない心の深さも追い求めていきたいけれど、それでも人が生きていく上で犠牲にしなければならないものもたくさんあるので、スマンっ!!」という鍬を振るう時の僕の気持ちにぴったりの感情になることから、よく同時に思い出されるのだろうと思っています。

人の活動には何かしらの犠牲が生まれることは付き物でしょうし、仕方がないことも多いでしょうが、その犠牲を極力少なくするよう人々が努めようと心がけ、それを少しでも実践しようとすることはとても大切なことだと僕は考えます。

ですので、一生答えは見つからないかもしれませんが、これからも変わらず小さな命とのやり取りについて自問自答を繰り返し、多くの命と極力共存していけるような農業を夢見続けていきます♪

※話は変わりますが、今年は連続ゲリラ豪雨の影響で、7月下旬〜8月上旬に播いた人参の種が流されてしまい、全く発芽しませんでした…。 こんなに発芽しなかったのは就農以来はじめてのことです。

まぁ、とはいえ、まだ播き期に余裕はありますので、「こんなこともあるさ」と気を取り直して播き直しです♪

今が出荷時期のお野菜たちは、豪雨もなんのそので元気いっぱいですので、夏のお野菜はまだまだ盛り中です♪(写真は先日のLセットの箱です)





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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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