見て、見つめて、見極めたい



今年のニンニクはオクラの条間に植え付けています。


オクラの背が高くなると、株元にも日の光が程々に入るようになりますので、ニンニク以外でも、晩夏まきの小松菜やカブのようなお野菜をオクラの株元にバラまいておくというような使い方をする年もあります。


こういう作付け方法には、スペースコストを下げられるという利点がありますが、スッキリと整地された耕地よりも播いたり植えたりしづらいので、作付け作業に少し手間がかかるという短所もあります。


僕の場合は、細部や余白の有効利用を前提として畑をデザインしていくことに、ある種の興奮や快楽のような感覚を覚えているので、現実と折り合いのつく範囲で「手はかかるけれど己が確かな心地良さを感じること」にできるだけフォーカスすることを大切にしています。



そのようなことから、今回のような作付けデザインも積極的に採用するようにしていますが、これが万人にとって優れた方法ではないということは間違いないだろうと思います。



上記の短所以外でも、攻めすぎた混植は互いの成長を阻害してしまう可能性も高いので、そういった面でも注意が必要です。

また、通気性や根張り的にも適正な作物感余白があることは大切であることから、人によっては、「基本的に条間に作物なんて植えたり播いたりするものではない」という考えを持っていたりもします。


ただ、僕自身は、その余白をどう使うか次第で、畑空間における健やかさの最大公約数の上下変動に大きな影響を与えることも間違いなさそうだと考えておりますので、コンパニオンプランツに限らず、「畑の細部や余白に何を生やすか??(草や作物)ということにどれだけ意識的になれるか??」という感情はつねづね大切にしたいものだと考えています。

(まぁ、それが何にとっての健やかさなのか??と問われたら、結局のところ、僕自身の健やかさでしかないのかもしれませんけれど(笑))



少し種類は違うかもしれませんが、美術や建築の分野でよく言われる「細部に神が宿る」のような概念って、多くのことに通ずるものがあるのだろうと思います。

例えばお料理で言うと、皆が同じ食材を使って、同じ手順やルールの中で料理をしたとしても、人それぞれのこだわりや所作、または向き合う姿勢というようなディテールの部分の違いによって、その完成品に差が出てきてしまうことって往々にして起こるものだと思いますが、それは上記で述べたような畑のデザインでも同じことなのだろうと思います。



全体像や、パッと見て判断可能な表面的情報に頼りすぎず、構造の細部に地を張って潜り込むような、熊田千佳慕さんの細密画法のような畑生活を描くことが僕の理想系です。


見て、見つめて、見極めたいです。




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