野菜のアミノ酸の利用について考える(前編)



本日のBlogテーマはアミノ酸です。

(上図はWeblio、デジタル大辞泉より引用)

お野菜も人間と同じように、体を作る上でアミノ酸がとても大切だとされています。

アミノ酸って、ざっくりと一括りで評価されていることも多いですが、一言でアミノ酸といっても、上図の通り、色々な種類が存在していて、そのアミノ酸の種類によっての効果や生体反応はそれぞれに異なった特徴があると考えられています。

また、「その摂取量によっては植物の生育を抑制してしまう可能性もある」というような研究報告もあったりします。

今回は、そういったアミノ酸の複雑性を追いかけていくと共に、人間と植物のアミノ酸の利用方法の違いについて考えていきたいと思います。


とはいえ、僕は専門家でもなんでもありませんので、僕自身が集めた情報やデータの中で面白いなと思ったものについてのご紹介と、それに対しての個人の解釈の話でしかないということを踏まえた上でお読みいただければ幸いです。

要するに「これが真実だからね」と言っているわけではない、ということですね。


最近は、何度もこのような断りを入れていますが、自分の経験外のことを人にお伝えしようとする時には、こういった前提条件を伝えることを大切にしたいと思っておりますので、ご了承いいただければ嬉しく思います。



それでは、本日もよろしくお願いいたします。





まずは、「アミノ酸ってよく聞くけど、そもそもなんなの??」という所から入っていきたいと思います。




■アミノ酸とは?

アミノ酸は人間や植物の体のタンパク質を構成しているものです。


一言でタンパク質と言ってもアミノ酸と同様で色々な種類があり、生物は、タンパク質によって構成されているパーツや機能が数多くあります。

人間でいうと、爪や髪の毛、皮膚、筋肉、臓器、赤血球、白血球、生体内での様々な酵素など、人間の体を作る上で欠かすことのできない多くの部分をタンパク質が担っています。


また、体が損傷した時に修復するための機能も備えています。


「これらのパーツや機能がなかったとしたら、生物はどうにも生きていられそうもない」ということは誰しも理解できるのではないかと思います。

つまりアミノ酸というものは、生物が生きていく上で必要不可欠な超重要パーツや機能(タンパク質)を作るために必要な原料 というような感じでイメージしていただければよいかと思います。


人の体を構成するタンパク質は10万種類以上のタンパク質があるとされていますが、その全てが、上図に示してある20種のアミノ酸の組み合わせで基本的に作られているようです。


たった20種というから驚かされます。


(自然界には約500種類のアミノ酸があるとされているという説もありますが、人間の体にはその中の20種類のみが存在しているようです)


今回、植物の体内を構成するタンパク質の量や使用アミノ酸量の詳しい参考データは拾うことができませんでしたが、植物も基本的に人間と同じく、20種の主要アミノ酸を使ってタンパク質を合成し、自分の体を作っていることは確かなようです。



■必須アミノ酸、非必須アミノ酸

人間の場合、20種類のアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分別されます。

(植物ではそういう分類がされていない)



■必須アミノ酸


自分で生合成できない9種類のアミノ酸


(非必須アミノ酸)


自分で生合成できる11種類のアミノ酸


※厳密にいうと、チロシンは原料となるフェニルアラニンがないと作れないらしく、10種類と言われています。


生合成できないものに関しては、食事やサプリメントなどを通じて、体外からタンパク質として接種する必要がありますが、そのタンパク質が体内でアミノ酸に分解されて体に吸収されます。


その吸収されたアミノ酸は血液を通して体中に送られ、そこで必要に応じてアミノ酸同士がくっついて再び新たなたんぱく質となると言われています。


ですので、必須アミノ酸が不足すると、結果的に、体を構成するタンパク質を良い状態に保つことができなくなってしまう可能性が高いということですね。

一方、非必須アミノ酸に関しては体内での自己生成が可能なため、基本的には体外から摂取しなければならないというわけではないようですが、場合によっては不足することもあるようですので、できれば摂取するようにするとより良いという考え方もあるようです。

個人的には、そういったことを意識したことがないからいまいちピンときていませんが、分かる方には理解できる感覚だったりするのだろうな……と思っています。


■人と植物は使えるアミノ酸が違う


上図は、雪印種苗(株)微生物研究グループ 副島 洋 さんの技術研究所便りからの引用になりますが、図に示す通り、人と植物はアミノ酸の合成方法が違うらしく、植物は20種全てを自分の体で合成することができてしまうみたいです。

(とはいえ、そのアミノ酸を合成するためには、通常、光合成によってつくられた炭水化物と根から吸収した無機態チッソが必要であることから、アミノ酸を全て自分で合成できるからといって、何もせずとも体を作れるわけではなく、その利用条件が整えられていることが大前提となります。)

ここで、「なぜ人間は20種全て自己合成できないのだろう??」、とか、「昔は利用できたのかな??」、とか、「植物も最初は利用できなかったのだが、利用できるように変化していったのかな??」 というような疑問が出てきます。


植物のことについては情報を拾うことができませんでしたが、人間のことについては副島先生が言及してくださっていて、「人間は、構造が複雑なアミノ酸は作ることをやめてしまった」ということをおっしゃられていました。


その理由は、「他の生き物に作ってもらって、それを殺して食べた方が手っ取り早いから」と述べられています。

真実性に関しては正直追いきれそうにありませんが、どちらにしてもなかなかに興味深い考察です。面白すぎます。

今日はこのあたりまでにして、次回、後編は「アミノ酸の種類によって植物の生育に与える影響」について書いていこうと思います。

後編もどうぞよろしくお願いいたします。





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