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防寒の季節



葉ものの寒さ対策の季節です。

冬を露地で過ごす野菜たちは、裸でいると霜や寒さで葉が激しく傷んでしまうので、不織布などをかけて防寒をします。(ものによって)

僕は寒さには強い方ですが、不織布1枚で冬に野宿できる気はしませんので、分類は大きく違えど、生物としての冬野菜の寒耐性に憧れたりします。



さて、上記の ものによって と言う部分に関して簡単に説明しようと思いますが、うちの場合、この時期に寒さ対策する主な葉野菜は、レタスやルッコラ、からし菜などのサラダ野菜やまだ小さい小松菜やほうれん草などの葉野菜になります。(10月中下旬播きくらいのやつ)



ケールなどの葉が強くて硬いものや、もう収穫期の小松菜などに関しては、あえて寒さに当てて旨味を増幅させたいので、防寒対策は基本的にしていません。



ただ例外もあって、鳥害が気になるような畑に関しては、防寒の必要性の有り無しに関わらず不織布をかけるようにしています。

うちは数年前までビニールトンネルを使っていなかったので、以前は、秋播きのものを早春まで畑で引っ張るイメージで作付け計画を立てていたのですが、今考えると、毎冬、結構ハードな防寒対策を全面的に施していました……。


(今はビニールトンネルを使って冬も細かく播いているので、実質、この時期の防寒対策は以前の半分以下)



もう収穫できそうなものに対しても「あえて収穫しないで春まで残しておくんだー」と、不織布2重のべたがけをしてみたり、不織布べたがけの上に不織布をトンネルがけしてみたり、その他様々な防寒対策をあれこれしていましたが、結局思った通りの期間引っ張りきれたことはほとんどなく、そもそも寒い時期に軟弱な葉野菜を畑に長くおいておくものではない、という考えに至るまでに結構時間がかかったような気がします。




ビニールトンネルを柔軟にしようしながら、冬も細かく種まきをし、早春まで良い状態で採れるものを安定して確保するという方向に切り変えた時の、劇的な安心感の向上には全く驚かされたものです。(こだわりと柔軟性のバランスは本当に大切だとしみじみ…)



今これを書きながら色々と思い出していたら、なんだか笑っちゃうようなことばかりやってるなー自分 と感じています(笑)



と、その一方で、自分でやって納得しながら進むって本当に大切なことだと改めて感じると同時に、失敗を振り返って笑えることの尊さも心に沁みています。





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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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