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台風前に









台風、やっぱり来てしまいそうですね。





今年は夏の台風時の超強風により、支柱仕立て型にしていたササゲなどのお野菜を見るも無惨な姿に変えられてしまいましたので、今日は念のための対策として、支柱仕立て畝を横紐囲み補強してきました。




雨の中の畑に入ると土を練ったり締めたりしてしまうので、できれば入りたくない所なのですが、ここで補強しておかない方がリスクが高いと判断したので、雨日の畑になるべくダメージを与えないようにソロ〜りと仕事をしてきました。





雨に濡れたくないという感情は多くの人が普通に持っているものだと思いますが、僕ももちろんそうで、雨の日は外出自体を控えたり、外に出る場合も傘をさして雨を避けるといった行動を基本的にはとります。



しかし、人の感情というものは面白いもので、後のことは考えずに一度雨に打たれ始めると、シャワーを浴びているかのような心地よさも感じたりできて、自然と恍惚感のような感情が湧き上がってくるのを確認できたりもします。(これはおそらく僕だけではないはず(笑))



「畑で全裸になって雨を浴びてみたらどれだけ気持ちの良いものか…」とも思いますが、誰かに見られでもしたら大変なことですので、それはいつの日かどこかで実現できることを願い、心の中にしまっておこうと思います(笑)






Bob Marly の 「雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる」という言葉を思い出し、「そうだよね、感じられることが沢山あるね。」と、今日は雨時間をじっくりと堪能させてもらいました♪




「幸福感のような豊かな感情はセルフコントロール次第でいくらでも引き出せる可能性があり、それは物事の捉え方次第だろう」ということを再確認させてもらった素敵な1日でした。





台風、各地で大きな被害でないといいですね。






話を戻して、うちの豆類の支柱仕立てについてですが、ここ数年は、支柱仕立て型で畝を作る時は、基本支柱一本仕立てで、支柱同士をつなぐための横紐を数本渡すだけの簡易的な作りにしています。



強度はあまり高くないですが、合掌仕立てで作ったり、ネットを張ったりするよりも楽に仕立てられ、作業時間や用いる資材を少なくできるという点でメリットを感じています。(でも、常設してあるU字パイプエリアが空いていればそこを優先的に使ってます)



また、今までの農園歴の中で、本当にものすごい強風でも吹かない限りはそれでも問題がなかったということと、その超強風が吹く頻度の少なさを考えていくと、「強度は求めずできるだけ簡易的に」という作りを基本にした方が、今の僕には良い部分の方が多いという所に落ち着いています。





これから先も、今年の夏のササゲのように大きな被害を受けることもあるでしょうが、諸々のコストを抑えたスペックのもので、今までも今年もそれなりの収穫量と収穫期間を得られていることから、簡易型支柱作りはこれからも色々な側面でメリットを感じさせてくれると思っています。







大掛かりに頑丈な土台や枠を作ることの良さも沢山ありますが、コストや手間を抑えたシンプルな作りでどれだけ高い効果を出していけるのかを考えていくのは、僕の中でとても充実度の高いことです。






地域によって雨風の強さなどの気候条件や土質なども異なるものなので、情報だけでは分からない部分も多く、一つ一つ自分のいまの環境の中で工夫、実践し、地道に確かめていかなければならないことも多いのですが、その低スペックと高パフォーマンスの間の最大公約数的なポイントを探っていくような時間が何とも面白いものなのです♪


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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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