真竹の筍
梅雨時期の定番食材、真竹の筍を今年もお届けさせてもらっています。
真竹の筍は、梅雨時に採ることができる少し珍しい筍です。
孟宗竹(春に出回る一般的な筍)よりもアクが少なく、柔らかく食べられる筍で、下処理にそこまで手間や時間がかからないのが特徴的です。 孟宗竹のように地下茎が深くない竹で、時期が来たらすぐに地表に出てきますので、収穫時に掘り上げの必要がなく、収穫面でも手間いらずな、多くの側面からユーザーにとても優しい筍です。
うちは毎年、下茹でした後にカブや季節の葉物と一緒に炒めたり、汁物の具材に使ったりすることが多く、今年も変わらず、その真竹の定番メニューが食卓の雰囲気を季節色で華やかにしてくれています。
先日、バジルペーストベースのパスタの具材に使ったり、チーズをのせて焼いた後にニンニク醤油を垂らして食べてもとっても美味しかったです。(ページ最下部写真) 昨年、いつもお世話になっている イタリア料理 ラ・パチャーダCucina italiana La paciada さん から教えてもらった、真竹をトマトソースで煮込むというレシピもそうですが、洋風アレンジにも合わせやすく、楽しみの幅もとても広い、今時期の天然の恵みです。
和、洋、お好みのアレンジでお楽しみくださいませ〜♪
竹は食材としての利用だけでなく、建築資材、伝統工芸、繊維、炭化材、医薬品、バイオエネルギー、などなど、今も昔も多くのことに活用され続けているということを考えると、時代を問わず、人々の暮らしを文化的にも工業的にも支えてきた存在であろうことは間違いないものだと思います。
また、そのとてつもない成長の早さ(真竹や孟宗で、1日最大120㎝前後伸びたとか…)にも注目が集まったことで、資源としての有用性が認められ、竹文化や竹ビジネスも発展していったのだと思いますが、時代は変わり、現代の日本には竹害という言葉もあるように、高齢化や産業の移り変わりによって、人やその他の自然環境にとっても竹林が害と感じられている場所も増えてきていたりします。
まぁそれでも、放置竹林が増えすぎて侵食していくということも、「地球上のホメオスタシス(恒常性の維持)に必要なことで起こっていることなのかもしれない??」という見方もできるので、「そうなったらそうなったで、それは自然の求める最良の結果なのかもしれない?」などと考えたりもしますが、自分は、人と竹林がうまく融合、共存していけたらそっちの方が素敵だなーと思います。
竹には環境を守る力や人々の生活を支える素敵な力があり、資源として使用した後も土に還っていくことのできる持続循環性の高い天然資源ですから、上手に付き合っていきたいし、「もっと利用できる方法を考えよう」と思うものです。
それを考えると、炭素循環農の竹チップとか、あれはあれで素晴らしいことなのかもなー。
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