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- 3月1日
- 4 分
生活必需品の価格高騰と野菜の卸売価額の推移から考える、歪なインフレ構造。
最近、野菜が高くて大変という嘆きの声を聞く機会が結構あります。 しかしその一方で、農家側の声では卸売り値が伸び悩んでいて困るという声もよく聞きます。 同じ価格に対する嘆きの声でも、生産と消費の立場で向いている方向が違うことはよくあるものです。...


- 2月22日
- 4 分
コミュニケーションの難しさとマルクスのお話
今日の投稿は、コミュニケーションの難しさとマルクスのお話です。 資本主義の糾弾的な文脈でマルクスの思想を解釈し、それを現代社会の課題に当てはめて、「資本主義の限界」を唱える人と出会う機会がたまにありますが、「現代社会における小さな農業って、そのような人たちのフックになる材料...


- 1月27日
- 4 分
炭素の土壌蓄積は温暖化防止にならない??
写真は、約10年前の西尾道徳さんの環境保全型農業レポートからのものですが、今だからこそ抑えておきたいとても大切なことが書いてあるように思います。 有機物が畑に蓄積し続けても、長期的な土壌炭素貯留には効果がないということです。...


- 1月20日
- 3 分
六花亭、坂本直行さんを経て考えた、畑の自然感と情報伝達について。
いつもお世話になっている方からの北海道土産で六花亭のチョコレートをいただいたことをきっかけに、最近、坂本直行さんの著作「原野から見た山」を読みました。 以下、冒頭の一文の引用になります。 「山はどこから眺めても、またいつ眺めても美しいものだ、ということについて異...


- 2022年12月27日
- 2 分
芽キャベツが高価な理由とChatGPTと
今年最後の畑仕事は芽キャベツの葉かきです。 玉に光を当ててあげて玉肥大を促進させるための仕事になります。 「日をたっぷり浴びて大きくなるんだよ~。」という感じですね。 さて、話変わって、先日、とある農産物直売所で、芽キャベツが販売されていたのですが、「芽キャベツは収穫に手間...


- 2022年12月13日
- 3 分
落ち葉を利用することは本当にエコロジカルなのか?
落ち葉を集めるシーズンになりました。 身近な自然環境から自然発生する、極めて利用しやすい天然資源を活かして農業を営もうとする「有機農業」という手法において、広葉樹の落ち葉はとても有益な材料となります。 僕にとってもそれは例外ではありません。...


- 2022年12月10日
- 3 分
人糞尿を肥料に使うことは禁じられているのか??
先日、研修生との話の中で「人糞尿を肥料に使うことは禁じられている、という人もいる……」という話があがりました。 僕の認識では「んなことはないだろう」という感じではありましたが、実際に法律上どうなっているのかは知りませんでしたし、大変興味深かったので、禁止情報の発端と現行の法...


- 2022年11月15日
- 3 分
科学者たちが語る食欲
少し前に、「科学者たちが語る食欲」という本を読んだのですが、その中で、「バッタは自分たちに必要な栄養を理解して食べ物を選んでいる」という、大変興味深い実験結果のことが書いてありました。 バッタは、口部や足に味毛が発達していて、食物に触れることにより、その中に含まれている化学...


- 2022年11月6日
- 2 分
ヨトウガを超音波で追い払うテクノロジーの話と灰野敬二とワイヤレスイヤホンの身体性
今日の作業中に研修生と、「特殊スピーカーを用いてヨトウガを超音波で追い払う」という新テクノロジーの話になりました。 今日の研修生は、音楽とストリートカルチャーの話ができる方でしたので、「音」というキーワードから、何だか面白い方角に話が進みました。...


- 2022年10月30日
- 5 分
現実的な生産方式としてワークしていない不耕起栽培ではあるけれど、一方で明るい材料も多い。
近年、土壌撹乱を最小限に抑えることに努める「不耕起栽培」や「保全耕耘」のような農業技術が、地球温暖化防止力を高めるということで世界的にも注目されていたりしますが、これが、日本でイメージされているような「環境に優しい農業」(「無農薬」「自然農」)のような考えを前提としたような...