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じゃがいも種芋の準備について(切り方やオススメ)




じゃが芋の植え付け準備完了です。


今年の買い種芋はL玉ばかりだったので、カットの回数がいつもより多くなってしまいました。


じゃがいもの種芋は30gもあれば十分ですから、S玉を切らずに丸ごと植えるのが一番楽チンなのですが、年によってはS玉が全然手に入らなかったりするんですよね。



今年は 十勝こがね くらいしかS玉が手に入りませんでした。



でも、1品種ゲットできただけでも超嬉しいです。

(僕は手に入れられない年も多いので)






さて、本日は「じゃがいも種芋のカット~植え付け前の準備まで」の我が家の手法について簡単に説明いたします。



ご参考にしていただけたら幸いです。



まず、基本のカットルールは、


・ 1玉が50gくらいのS玉はカットしない

・100g程度であれば2等分(M玉)

・130g以上ありそうであれば3等分(L玉)


というような感じで切り分けるようにしています。



L玉に関しては、サイズと芽の出かたによっては4等分にすることもあります。


お芋を縦にした時の頂部あたりに最も強い芽が出てきますので、頂部30gくらい分(めちゃくちゃ勢いよく強い芽が大量に出ているのなら20gもあれば十分かも)を取る目安でカットして、残りの下の部分を半分にするというようなイメージです。(写真参照)







頂部を除いた部分にも芽がめちゃくちゃ出ている時 or 下の部分のお芋がまだまだ大きい時は、芽の数を3つづつ残すくらいのイメージで下の部分を3等分にカットし、頂部を合わせて全部で4等分になるようにしています。


(芽がある程度出揃ってからの方がカットポイントを厳選することができますので、切るのはできるだけ芽がしっかり出てからにしています)



60~80gくらいの「んっ??ちょっと小さいかな??切らない方が良いのかな??」みたいなS〜M玉間のお芋に関しても、基本的には「30g確保できれば十分」というルールに当てはめて縦半分にザクッと切ってしまうのですが、芽に勢いがない芋に関しては、無理に切らないようにしています。




カットの判断基準をまとめると、



一番大きな判断材料が重さで、その次の判断材料が芽の強さとその数という感じになります。


とはいえ、「強い芽がある頂部であれば重量はあまり必要ないのですが、芽の数が少ないお芋下部は芽の量を確保するために面積が必要になってしまうので自然と重量が上がってしまいがち」です。


ですので、どちらが優先という訳ではなく、重さと芽の勢いのバランスで最終的なカットサイズが決まっていくという感じですね。




■カットを終えた種芋は??



カット後のお芋を乾かさないでそのまま植えたりすると芋の腐敗の原因になりますので、基本的にはしっかりと乾かしてから植えつけます。




我が家のカット後の乾燥手法は2パターンあります。


・天日で1日程度干す


・屋内の風通しの良い所で2~3日陰干し




という2パターンです。


植え付けを急ぐ時は天日にして、そんなに急いでいない時は、じっくり陰干しという感じです。

「草木灰を切り口につけた方が良い」という考えかたもありますが、我が家は乾燥させるだけでも問題が発生したことはありませんので、基本はつけないようにしています。



アルカリ分が気になったりもするので、無理につけたくないということと、つけるという工程を省けるのであれば省きたい。(やらなければならないことは少ない方がより良いと思っている)という理由もあります。


ただ、こういうものは、土壌に存在する菌の種類や水捌けなどの条件によっても結果が大きく変わってきますので一概には言えなかったりもします。


草木灰や切り口保護材をつけた方が腐敗ダメージを劇的に軽減できるような圃場もあると思いますので、「どんな場面でもつける必要はない」ということではありません。

ですので、あくまでもご参考程度にお考えいただければと思います。


(それと、草木灰や保護材は、カットした後にすぐに植えられるという利点がありますので、「乾かしていられない!!」みたいな場合は、つけた方がよいと思います)


※アルカリ分が気になる人向けの、微酸性資材「じゃがいもの切り口保護材」なんて資材もありますので、「アルカリ分がとにかく気になるー」みたいな人なんかは、そういうものを使うと良いかもしれませんね。



ベタベタせずに扱いやすいですし。





■終わりに


春植えじゃがいもの種芋の準備って、カットしたり、乾燥させたり、切り口保護に努めたり、色々と前準備がありますよね。



何十キロ、何百キロ、と、植え付ける量が多くなると、この準備に時間や労力をかなり使うことになってしまいます。


ですので、この準備の工程をなるべく減らすことができるのであれば、それに越したことはないでしょう。



そのようなことを考えていった結果、「芋を丸々植えるだけで前準備いらずのS玉があるととても嬉しい」という冒頭で述べたS玉の話につながっていきます。






以上、じゃがいもの種芋のS玉のススメでした。



販売するのであればM玉くらいが丁度良いですが、植えるならS玉が最高です。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

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