じゃがいも連作

秋じゃが掘り上げました。
粘質で煮崩れしづらいお芋ですので、冬の煮込み系のお料理なんかにも最適な品種です。
今の時期はさつまいもや里芋など、その他のお芋類も充実していることもあるので、少し寝かして、厳冬期〜早春にかけて本格的に出し始める予定で考えています。
冬のじゃがもお楽しみにしていてくださいね♪
先日、根菜類の連作実験の話をさせてもらいましたが、今年はじゃがいもも連作しています。
じゃがいもはナス科の一属ですので、「基本的にあまり連作はしない方がよい」とされていますが、連作した方がうまくできたりすることもありました。
今までナス科の連作は何度もトライしていますが、うまくいったりいかなかったりと結果が振れまくりですので、大根や人参のように「連作すればするほど良くなる可能性が高い」というような、結果からの考えを落ち着かせられる所に達していません。
よく「ナス科の作付けと作付けの間にネギの作付けを挟んだり、ネギを混植することで連作障害が出なくなることも多い」と言われたりもするので、じゃがいもに関しては、毎年、ネギ⇨じゃが⇨ネギ⇨じゃがのリレー栽培エリアを複数設けていますが、良い結果が出る所とそうでない所があるということは、今の所、毎年変わりありませんので、可能性を探る試行錯誤の旅の楽しみは、まだまだ沢山残っているようです。
上記のネギの話だけでなく、「ナス科の中でもじゃがいもはそんなに間を空けなくても大丈夫」、「じゃがいもは10年以上続けて作ると連作障害が出にくくなる」、「二期作を前提とした秋ジャガは連作用に改良された品種であるから連作しても平気」などなど、その他にも数々の連作熱を高ぶらせてくれるような情報がありますが、そういう情報は取得すればする程、ますますよく分からなくなってしまうことも多いので、結局の所、自分で確かめることでしか納得することはできないのだろうと思います。
畑の状態やそこに存在する生物によっても結果は大きく変わってくるものでしょうから、自分で時間をかけて試行錯誤してみた結果、「こういう可能性が高い」という所に考えを落ち着かせられるかどうかということが、次のステップにつなげていく上でも大切なことなのだと思います。
ということもあり、僕はこの手のことを断定する方の意見は基本的に受けながすスタイルを取ることにしています(笑)
しかし、今年は研修生がいるお陰さまもあり、芋掘りをあっという間に終えることができましたねー。
うちは人力堀りですので、1人でやるといつもそれなりに時間がかかっていましたが、今年は3人で取りかかったこともあり、短縮された時間はなかなか大きなものになりました。
以前、可処分時間の話をしたことがありますが、自由に使える時間は本当に大切だと思っていますので、人が力を貸してくれることには感謝してもしきれない程のありがたさがあるものです。
将来的に、「研修生があそこで力を貸してくれたからこそ今の自分の成長がある」というようなことを感じたりするんだろうなー、と最近よく思います。