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コオロギは畑を豊かにしてくれる







今日は、この時期何かと敵対視されるコオロギが主役のお話です。(虫苦手な人、写真すいません!!)

読了まで1~2分くらいいただいてしまいますが、もし興味があればご覧ください。

コオロギの糞と脱皮は作物の肥料として考えてみても万能のようで、「油粕よりも高い窒素、米ぬかよりも高いリン、カリを含み、カルシウムやマグネシウムも豊富である」という一説があります。


もしその説が本当であれば、コオロギ由来の肥料が市場にあったとしたら、農家や愛菜家の超人気肥料になりそうだなーと思っています。

(大量に集めるのが難しいと思うので現時点では現実的ではなさそうですが)

ただ、コオロギに限らず、昆虫はたんぱく質の含有量が高く、ビタミンやミネラルも豊富なことから、人間の栄養食や災害非常食としても世界的に注目されていますので、これから日本でも養殖が盛んに行われることになれば、昆虫由来の肥料が出回る可能性も考えられなくもないかな?? とも思っています。

僕は食用昆虫のマーケットって日本でももっと活発になって欲しいなと思っている分野の一つです。

食用としての養殖を想定してみても、牛や豚や鳥などと比べて敷地面積もかなり少なくて済むでしょうし、社会的なコストや環境コストもかなり少なくなるような気もするので。

ただ、飼料や排出物などのことはもちろん、食用に当たっての心理的抵抗の緩和、倫理面、生態系、持続性、などなど、考えなければならない問題は山のようにあると思いますので、そんなに単純な話ではないんでしょうけどね…。

多くの環境問題と一緒ですね。

自然界も人間社会も複雑すぎるので、単一の環境テーマやそれに向かったアクションを取り上げ、その時点での未来にとっての善悪を判断するのはもう本当に困難の極み。

と、食用昆虫の話はさておき、今の時期、うちの畑にはものすごい量のコオロギがピョンピョン跳ねています。

食害が激しかった数年前は、正直あまり優しい気持ちは持てていませんでしたが、今は上記の高い肥効説のこともあり、土壌を豊かにしてくれる土壌投資資源のような存在としても見ているので、今はコオロギが跳ねている姿を見て、それを天然追肥と呼ぶようになっています(笑)

今ももちろん食害はありはしますが、そこまで気にならなくなってきているので、僕の気持ちにも余裕が出てきているのだろうと思います。

優しさを生み出すためには、やっぱり気持ちの余裕が超大切ですね。

コオロギの食害に悩まされている皆さんどうですか?? 実は土壌を豊かにしてくれている可能性のことを考えると、コオロギが畑に沢山いても穏やかに構えられるようになってきません?? (ハードに食害を受けてたらそうはいかないか(笑))

昆虫は生態系の土台になっている大切な生き物だと思うので、僕は、昆虫の「地球上での素敵な役割」などの良い部分になるべくフォーカスするように心がけ、極力その生活の邪魔をしないように努めていきたいと考えています。

昆虫カタストロフィー論なんてものが浮上するような現代ですからなおさらそう思います。

※長文におつきあいくださりありがとうございました♪

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

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