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コンパニオンプランツ




白菜の収穫期が近づいてきました。

今年は白菜の条間に春菊をバラ播きした畝を作りましたが、その畝は虫をかなり少なく抑えることができました。

コンパニオンプランツ(混植)って「痛いの痛いのとんでけー」みたいなおまじない的な一面がありますから、確かな効果??を実感できた時はなんとも言えない嬉しさがあります。




春菊やレタスなどのキク科葉野菜の強い香りは、モンシロチョウ、ヨトウ虫、コナガ、などのアブラナ科の野菜に被害をもたらす生き物を寄せ付けづらくする可能性があると言われています。



しかし、僕は以前、レタスや春菊でキャベツを囲むように栽培してアオムシが付きまくった経験がありますので、畑の環境やお野菜の健康状態によってもその効果は大きく変わるもの というものとしてコンパニオンプランツを捉えていて、必ず高い効果がある という前提で混植を考えないようにしています。



よく、「この混植をしておけば大丈夫」みたいなことを言う人もいますが、僕の肌感では、混植の影響って、もっとずっと複雑なことのように思います。



そのような理由もあり、僕はあらゆるコンパニオンプランツを おまじない的な一面がある という見方をしています。



ただ、それ自体を強く懐疑的に見ているわけではなく、良い効果を得られる可能性が少しでもあるのであれば、おまじないでもかけられるだけかけた方が良い と思っていますので、基本的に効果的と言われているような混植組み合わせに関しては、積極的に試してみるようにしています。



それが思っていた以上の結果につながることもありますし、上記のアオムシの例ように、真逆の結果になる時もあるので、その効果を検証しようとすることも、超難問に立ち向かうような心持ちになれて楽しいですしね。




今年は白菜と春菊以外にも、大根と春菊の混植畝も作ったのですが、こちらの畝は、ダイコンサルハムシの食害が物凄くて一時はどうなることかと思いました。

(株が健康であれば、最初に酷い食害にあったとしても余裕で復活しますが、今回はダメージがなかなか酷かったこともあり、一時的に補殺仕事に入りました)



もともとハムシに対しては春菊が忌避効果を発揮する訳ではないと思うのですが、秋のハムシにこんなに悩まされたのは久々ですので、かえって春菊がマイナス材料に?? なんてことも考えてしまったりもします(笑)



しかし、そういう訳でもなさそうだということはすぐに明らかになりました。



それは、同畑のアブラナ科野菜の多くにハムシが大発生していたからです。



ですので、これはもう畑の生き物の問題ってことですね。

ネギ類と一緒に混植するとハムシを遠ざけられる みたいな考え方もありますが、同畑のネギと小松菜の混植畝すらもハムシが大発生してしまいましたしね…


結局、違う畑で混植をせずに普通に育てている大根や小松菜には食害がほぼありませんので、結局の所、そこにいる生物のバランス という大きな要素が、畑ストーリーの大枠を決めてしまうのだろうと感じています。


畑の観察は本当に面白いです。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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