チャノホコリダニ
■今年はナスのチャノホコリダニの被害が例年に比べて目立っています。(幼果がホコリをかぶったように白くなって、実が正常に育たなくなります(写真))
とはいえ、壊滅的という感じでもないので、先日のコオロギの話よりも全然可愛いものです。
先日、このダニの天敵のことを調べていて初めて知りましたが、このダニのオスの成虫は、メスの幼虫を背中にかついで活発に動き回っていることが多いらしく、そのかつがれていたメスが脱皮して成虫になるや、すぐに交尾を始めて繁殖活動に移るようです。(繁殖力が強いのも納得できる生態ですね。)
幼少期から交尾相手が決められてしまっているメスの気持ちがどうなのか気になる所ですが、交尾できるようになるまで、かついでその時を待ち続けるオスの気持ちもまた同じように気になるものです。
また、中にはおっちょこちょいのオスが、メスの幼虫と間違えてオスの幼虫をかついでいる姿も見られるということですが、ようやく脱皮して、待ちに待ったその瞬間を迎えた時に、同じオスだったということを知った時の、待ち側のオス成虫のがっかり度は、人の社会に置き換えたら想像したくもないような度合ですが、単為生殖、両性生殖、どちらも可能な小さい生物の世界なので、その辺りは勝手が全然違うのだろうと想像しようと思います(笑)