七人の侍を見て受け取ったもの。
先日、黒澤明監督の七人の侍を見ました。
今回で3回目かな。
ここ数ヶ月は、クリストファー・ノーランとクリントイーストウッドの作品ばかり見ていましたから、日本の映画は久しぶり。
ドライブ・マイ・カーぶりかな。
と、それはさておき、何回見ても考えさせられることの多い映画です。
哀れな農民たちのために命をかけて立ち上がった侍たちが、結局の所、農民たちに一杯食わされてしまったともとれるような展開に、なんとも言えない複雑な感情を覚えます。
色々な見方、解釈があると思いますが、私が今回、作品から受けとったメッセージは
・弱きものの強さ。そしてズルさ。
・庶民の声に耳を傾けることの大切さ。
・身分の離れている人間が滑らかに連帯することの難しさと、その間に立つことができる人間の存在の重要性。
です。
数年前に見た時は、身分間の複雑性のことを考えた記憶がありませんから、自分自身の見る角度の変化も面白ポイントの一つです。
映画感想の話をしだすと終わりが見えなくなりそうですので(笑)、作中で最も印象的な、菊千代の叫びを以下に記して終えようと思います。
「やい、おまえたち。いったい、百姓を何だと思ってたんだ?仏様とでも思ってたか、ああ?笑わしちゃいけねえや!百姓ぐらい悪ずれした生き物はねえんだぜ!米出せって言や、ねえ。麦出せって言や、ねえ。何もかもねえって言うんだ。ふん!ところがあるんだ。何だってあるんだ。床板ひっぺがして掘ってみな。そこになかったら納屋の隅だ。出てくる出てくる。瓶に入った米、塩、豆、酒。はは!はっははは!!山と山の間へ行ってみろ。そこにゃ隠し田だ。正直面して、ペコペコ頭下げて、うそをつく。何でもごまかす。どっかに戦でもありゃ、すぐ竹槍作って落ち武者狩りだい!よく聞きな!百姓ってのはなあ、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!ちくしょう!おかしくって涙が出らあ!だがな、こんなケダモノ作りやがったのは、一体誰だ?おめえたちだよ!侍だってんだよ!戦のためには、村焼く、田畑踏んつぶす!食い物は取り上げる!人夫にはこき使う!女あさる!手向かや殺す!一体百姓はどうすりゃいいんだ!百姓はどうすりゃいいんだよ!くそー。ちくしょう・・・ちくしょう・・・」
※じゃがいも、今年は初めてマルチを張って管理しています。
草が短い内に表層を浅耕して、草の残渣を表層に残したままじゃがいもを植え、その上からマルチを張っています。
マルチの下で草の残渣を堆肥化させながら、収穫まで全く土を動かさない&管理にも手をかけないスタイルで。
楽しい楽しい新たな実験です。
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