刈草マルチや未熟有機物は、ナメクジの温床を作る可能性が高い。
レタス畝の数畝にナメクジが大量発生したため、該当畝は収穫せずに片付けることにしました。
外観的には良くできている作物を数百株単位で一気に潰すという仕事は大変な悲しみを伴うものです。
有機農業にはこういう種類の悲しみがよくあります。
レタスのナメクジ対策に関しては、「畝内の除草をしっかりすることと畝内の草マルチは基本的にしない」ということでほぼ解決したつもりになっていました。
(近年は、それらの対策方法で大きな被害を抑えられていたこともあり、彼らの存在をそこまで過剰に気にしなくなっていた)
彼らは基本的に、生きている作物よりも死んで腐敗した植物や動物などの生物遺体を好むと言われていますが、経験則からもそう感じています。
(刈草マルチなどの有機物を畝に大量に敷くと生育密度が上がってしまう傾向にある)
「この時期のレタスの畝内に草マルチはしない」という防除作戦はそのような理由から行っています。
しかし、それもさほど効果が長続きしないということを今回の被害でよく理解しました。
よくよく考えてみたら、密度を減らす効果はないでしょうからそりゃそうかとも思えてきます。
就農初期にコーヒー粕やビールトラップなど、色々なナメクジ対策を試したことはありますが、今の規模でそんなことをやる気はしないので、プラスαの耕種的防除で今後も被害が改善しなかった場合、5月〜6月採りレタスに関してはスラゴの利用も検討したいと思います。
その前に、宇高寛子さんと田中寛さんの著書、「ナメクジ、おもしろ生態とかしこい防ぎ方」を一度読んでみようと思い、先ほどポチりました。
自分にあった良い方法が何か見つかるとよいのですが。
ところで、今の日本のナメクジのほとんどはチャコウラナメクジと言われていますが
、彼らは戦後にアメリカ軍物資に紛れ込んで日本に侵入した種と考えられているようです。
彼らの世界も色々と複雑な問題がありそうですね。
コメント