土壌の基礎知識




就農当初、土や土壌の基礎を知りたいと思って熟読していた「図解 土壌の基礎知識」を、最近、ふとしたきっかけで読み返しました。

基本や初心に立ち返ってみるって、自分の現在の居場所を確認する上でも、イメージや方向性を再確認する上でもとても有効なものだと感じました。

また、「得た知識を自分の理想的な形で応用して進めているか??」を確認するという意味でもとても有意義な振り返りになりました。

現代は情報が多く、手軽に情報にアクセスできる時代ですから、知識を持っていること自体が特別なものでもなくなっていると思いますし、知識を持っていること自体に大きな意味を見出しにくいように思います。

個人的には、知識のインプットや知識そのものよりも、取得した知識を応用して実生活やビジネスに活かしたり、自分にとって正しいと思える情報なのかを見極めたりすることの方が遥かに重要なのだろうと思います。

ですので、この度の振り返りから、「情報をちゃんと活かせているか??」を自分に問う機会を与えてもらえたことに対し、強いありがたみを感じています。


今回、この本を読み返してみて感じたことが3つあります。


・「どうあれば自分の考える理想的な土を育めるのか??」ということの解がこの本に大体書いてあることに気がつかせてもらった。(以前は全く気がつきませんでした)



・経験と結びつかない知識は応用が難しい。

・基礎や原点ってチャレンジし続ける上で時々振り返ることが大切。


の3つになります。



最近は農業関連の書籍をあまり読まなくなってしまっているので、これを機に、就農当初に影響を受けた書籍やコンテンツを振り返ろうと思いました。

今回の読み返しが、自分の更なる成長のきっかけの一つとなりそうな気がして大変嬉しく思っています。





この書籍は、「土や土壌がどうやって生まれるのか??」という生成過程のことから、「作物にとっての良い土」、「土壌の栄養素循環やその仕組み」、「土壌保全や診断の基礎」などなど、かなり広範囲で土や土壌についての基本的なことをわかりやすい図解と共に教えてくれる名著です。

(1974年に発行された「図解 土壌の基礎知識」(前田正男氏、松尾嘉郎氏、共著)に、農学博士(東京大学)の藤原俊六郎氏が新たな視点から改訂を加え、2013年に発行された書籍のようです。)



「多くの図は当時のものを引用している」ということが書かれているのですが、約40年前の図解が主だということを考えれば考えるほど、その分かりやすさとデザイン性、質の高さに驚かされます。


土壌の学問って、現代でもまだまだマニアックで取っ付きづらい世界ですし、小難しいったらありゃしませんし、終わりの見えないモヤモヤ感満載ですしね。

(だから面白いし、魅力的でもあると思っているので、ディスではありません(笑))

読めば読むほど、現代にも活きるであろう確かな知識だということを感じさせてもらえますので、改訂が企画されたことにとても納得がいっています。



僕は就農当初、「森林と畑の窒素のインプットとアウトプットの収支バランス」のことが書かれた章に、物凄く心を突き動かされたことを今でもよく覚えています。


※「森林は、自然循環のサイクルの中で土壌に蓄積される余剰窒素があるが、畑では、有機物の排除、持ち出しが基本なので、人が肥料を入れなければ窒素がなくなってしまう」というようなこと。


僕の農業の起点的な考え


「森林の自然循環サイクルみたいなものを畑で作ることができたら、人があれこれしなくてもお野菜が育つようになるのかもな??、そういう農業がしたいな、できたらいいな。」


というのは、こういう名著との出会いからきていることは間違いないことだろうと思われます。




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