梅が見頃です。
梅の開花が本格化し、我が家周辺の梅林も見頃を迎えています。
梅の開花は、野良仕事歴で見ても節目の大きな目安となりますので、うちは毎年、梅の開花を確認してから、春の育苗を本格的にし始めたり、種まきや植え付けの準備を進めていくことにしています。
また、梅の開花〜啓蟄、春分にかけてのおよそ1ヶ月の短い間で、草々や小さな虫たちの生命活動も随分活発になっていきますので、今の時期は、みるみる春化していく畑景色の変化を見ながら、今後の作付け計画の整理もするようにしています。
自然界に存在する虫や花や草たちには、それぞれの生育適期や生存するのに適した気候があり、その条件が一致すれば自然と成長や活動を始めます。
生物の活動や成長といった、自然から受け取ることができるお知らせにはとても沢山の情報が詰まっていて、その情報を受け、環境の変化を注意深く観察することで、より良い栽培スケジュールが組み立てられたり、作物別の作付けエリアを最適化できたりすると考えています。
そのようなことから、うちの農園では、草の生え方や種類、花の咲きっぷり、虫の寄りっぷりなどの生物情報をもとに、作付ける品目を判断していくことを基本としています。
僕が考える理想の畑への関わり合い方は、「畑のほんの少しの部分をお借りして、自分たちが生きる為に必要な恵みを少しだけいただく」という気持ちを持って畑に立ち、畑支配欲を極力少なく抑えることを心がけ、その理想に近づく為の最適アプローチ法を考え、行動し続けることを忘れないということです。
そういった意識を大切にしていることもあり、畑の生命活動の様子を確認してから、自分の五感をフル活動させて、「どのような作物を受け入れてもらえるのか??」ということを判断していくということは、自分にとってとても価値のあることだと思っています。
そのような自分の価値観を自分自身が信じぬくということを大切にしてきたお陰様もあるのか、年々、自然環境から受け取れる情報量や自身の幸福感が増してきている実感を持っていたりします。
とてもありがたいことです。
「多くの葛藤、不安を正面から受け止めた上で、自分の心の声にちゃんと耳を傾け、その声に対して決して蓋をしないということはとても大切なことなのだろう」と、今までの農園の歴史を振り返り、感慨を覚えています。
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