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チンゲンサイのお花







写真はチンゲンサイのお花です。

今年は寒い日も多いからか、例年に比べると少し遅い花芽の登場です。

この時期になるとチンゲンサイだけではなく、冬越ししたアブラナ属(白菜、小松菜、水菜、キャベツなど)のお野菜たちは一斉にお花を咲かせ始めます。



これらの菜花は食用としても美味しく食べられますし、ミネラルなどの栄養素もしっかり補給してくれることから、葉野菜の少ない早春に体のバランスを整えてくれるありがたい存在です。

この時期に葉野菜が少ないというのは、僕が露地栽培を選択しているからということもあるのですが、気候によって育てられるお野菜の多寡が変化し、時期によってあるものとないものが存在するということはとても豊かなことであり、その生活の中で生の本質的なメッセージも沢山受け取ることができると思っていますので、そのことに対してデメリットの感情は特に感じていないのですが、その豊かさの一方で、「端境期ならではの物質的な寂しさ」という感情がせめぎ合うのが、なんとも言えない複雑な感覚を覚えさせてくれるものです(笑)

上記のような複雑な感情を皆さんに共有したいとは特に思っていませんが、お届けさせてもらうお野菜から、「お野菜ができる自然サイクルとリアルな季節感を皆さんに感じてもらえたら幸せだな〜」とは思っていますので、季節の露地野菜をお届けするという方法には大きな価値を感じています。

また、今回のこのチンゲンサイの開花のように、なかなか目にすることのできないお野菜の姿を共有させてもらうことも大切にしたいと思っています。

チンゲンサイは食べたことがある人がほとんどでしょうが、開花を見たことがある人の割合は結構低いのではないかと思います。

こういうものを見ると、「普段何気なく食べているチンゲンサイにも人と同じく生存欲求があり、繁殖して子孫を残そうとしているんだよな〜」などのような考えも生まれたりする可能性もあるでしょうし、「生き物としてのチンゲンサイを認識できる人も中にはいるのではないか??」 と考えています。

「その認識の先に、食事への愛情や楽しみが増加する可能性もあるのではないか??」 とも考えていますので、「生命体としてのお野菜」という心を共有することを大切にしていきたいと思っています。

僕は、「食べる物に対しての ”ありがとう” の気持ちを、お互いに高め合っていけるようなやり取りを、お野菜を通じて多くの方々としていきたい」という願いを持っていますので、そのような気持ちが自分の周りでも大きく発展していけるような未来を夢見ています♪

※これから各種菜花ステージが始まりますので、様々な菜花を皆さんにお届けさせてもらうと思います。

季節の色やアブラナ属の生殖活動に思いを馳せながら、菜花たちをお楽しみいただければ嬉しく思います♪

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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