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トマト残渣の養分循環効果を期待して



うちはトマトの跡作をエンドウにすることが多いです。


今期もそうしています。


トマト支柱を同じ場所でそのまま使用できますし、トマト残渣マルチの抑草効果もなかなかのものだと感じていますのでそうしています。


また、「トマト残渣の養分循環効果を期待して」という狙いもあります。


もっとも、米糠などの生物起爆剤を使用しない限り、エンドウのシーズンに効かせられる養分は少ないと思います。しかし、長い目で見た養分循環で考えれば、その利点は多いように思っています。


仮にトマトの残渣重量(乾物)を、10a当たり500kgと考えてみます。

(栽培方法によってもかなり違いがあるでしょうが、実際はもっと多いと思います。)


養分有効化率は条件によっても変わるでしょうが、500㎏で窒素が1%有効化された場合、10a辺り5kgの窒素が土に還る計算になります。


(どこで見たか忘れましたが、以前「ナスやトマトの残渣を堆肥化した際の3大要素の有効成分がそれぞれ約2%程度ある」というようなデータを拝見したことがあります。)


とはいえ、そのようなイメージをしながら、適宜簡易土壌診断をし、観察や実践を続けていますが、正直、そんなに上手くいかないことも多いという厳しい現実があります。


畑での有機物の効率的な利用は本当に難しいです。


けれど、結果や考察がいつもやたらとふわふわしていることは、有機農業の面白さの1つです。


ビジネスとして考えると困ったことばかりですが、積極的レジャーとして考えると、たちまち一級の輝きを放ちます。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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