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フルーツ根菜の季節



寒さに強い根菜類は、地上部の葉が寒さでボロボロになりだすくらいから旨味の炸裂ステージに入りだします。

冬野菜の本当の魅力を楽しめるのはここからです。

フルーツ根菜たちが食卓の主役になる季節の到来です。



今年の1月は、大分気温が低いので、思った以上にお野菜の傷みが激しいです。 特に葉ものは今までみたこともないようなレベルの傷み具合です。


昨年末まで暖かい日が続いていたこともあり、「あまりに急激な気温差に体の守備範囲が狭くなってしまったのかもしれないな」と考えています。


成長点付近の葉だけでなんとか生きているような姿の葉ものも多いことから「成長点を守る為に外側の葉っぱへの栄養を減らして、糖を中心部に集めようとしていたりするのかな??……」という想像が巡ってきます。



果たしてその要因が急激な気温差によるものなのかどうなのかは分かりませんが、その可能性も否定できないとは考えています。


本当にまだまだ分からないことだらけです。

今回、ビニールトンネル内の葉ものも、中で不織布をしていたものと剥いでいたものとの差が物凄く顕著に現れていて、寒さに当てる為に不織布を剥いだことが裏目にでてしまった畝も多くあります。 (不織布をかけていたものは傷みが極軽度)



それを受け、お野菜を寒さに当てることと寒さから守ることのバランスをもっとうまくとることの必要性を問われたような気がしていますが、厳しい環境を生き抜けたお野菜だからこその魅力があったり、底抜けな旨さがあったりすることも多いように思いますので、これからも僕は今まで通り、基本的にはあまり守りすぎないように努めていくのだろうなと思います。(今年みたいなことは、稀な例かもしれませんしね。)

ということで、今年に入ってから一気に葉もののストックが減ってしまった当園ですが、今年は、根菜や芋類が豊富にありますので、お野菜の全体量がそこまで少なくなっている訳ではないことから、特に悲観的にはなっていません。


こういうリスク分散がうまくハマった時って、なんとも言えない嬉しさがあるものです。


こういう経験から得た教訓や知恵を元にした作付けサイクルを常にイメージしながら、「いかに健康的で自助力の高いお野菜たちを育めるか」を求め続ける農園でありたいなと思います。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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