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人と微生物







今週は、冬~春にかけて行う発酵系仕込み仕事、踏み込み温床作り、ぼかし肥作り、味噌作りを行いました。

踏み込み温床は、寒い時期の苗作りに必要な熱源を得るために作り、ぼかし肥は、畑やお野菜に対しての即効性エネルギー確保のために作り、お味噌は、我が家の心と体の充足感と食卓での幸福感を生み出すために作ります。

微生物や菌が有機物を分解する過程で起こる、増殖、運動の活発化により発酵熱が生まれたり、麹菌や乳酸菌や酵母の働きにより、食品が熟成し、独特の美味しさやコクが生まれたりする訳ですが、この目には見えない極小生物たちが生み出す奇跡的な仕組みのお陰様で、人類の生活は大きく発展し、とても豊かなものになっていったことは間違いないことでしょう。


人の微生物利用や発酵食品の細かい歴史のことはよく知りませんが、中東でワインが5000年以上も前から作られていたという説や、醤は紀元前から利用されていたという説があることを考えると、人の微生物発酵利用にはとても長い歴史があることが想像できます。

そんな長い歴史もさることながら、人の体自体も多くの菌や微生物で構成されているので、人類史の中に太陽崇拝ならぬ微生物崇拝なんてワードが繁栄していてもよさそうなものですが、「目には見えない者ですので、絶対的な存在にはなりえなかったのでしょうか??」 なんて想像をもんもんと膨らませ、ここ数日、「微生物と人間の歴史」という調べごとを存分に楽しませてもらっています♪

※今年の踏み込み温床作りは、研修生の力のお陰様もあり「あっ」と言う間に終えることができました。

僕は踏み込み温床作りという儀式に特別な価値を感じていますので、今回、自分でほぼ踏み込まずに完成してしまったことに対しては若干の寂しさも感じはしましたが、前回のBlogで書いた通り、僕は現在腰を痛めてしまっていることもあり、この度、皆さんの力を借りることができたことは、言語化できないクラスの嬉しさを感じたものです。

また、この度の腰痛のことで、多くの皆様からメールや電話などのあたたかいお心遣いをいただき、「自分の周りには、僕の体や心を力強く支えてくれる人たちが沢山いる」ということを再認識させてもらい、とても幸せな気持ちになってます♪

ありがとうございます。

※僕が「踏み込み温床を作る理由と、それに感じている価値」に関しては、去年のBlogに書いてありますので、ご興味があれば下記リンクの記事をご覧ください。





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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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