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仕事の再現性の少なさと属人性の高さを知る。



僕は近年、自分のやっていることを人に説明する時に全然自信が持てなかったり、僕と同じような農業をして生きていきたいと頼ってきてくださる方々に、自分のやっている仕事をオススメできなかったりするのですが、その一番の理由が、「自分の仕事の再現性の低さと属人性の高さからくるものなのだろう」ということに最近気がつきました。


僕は組織仕事をしているわけでもないですし、なんでもかんでも標準化(マニュアル化)して物事を進めようとする場所にいることに面白さを感じなくなってしまって、今みたいなことを進んでやっているので、そのことに関して特に悲観しているわけではありません。


むしろ、属人性があったからこそ、僕は現在も農家として存在できていると思いますし、今の所、僕にとっての再現性の低さや属人性は利の方が遥かに多いのだろうと思っています。


僕のような生産力に直結しないようなこだわりを持った小粒の農家が、今の社会でも不自由なく生きていけるくらいの農業を無理なくしようと思った時に、必然的に「代えの効かない何かしら」が求められる可能性は高いと思われますしね。


とはいえ、僕の場合は狙ってそうしているわけでもなく、たまたまそうなっていただけなんですけれど……。


そもそもそんなことを狙って上手くやれるほど、僕は器用な人間ではありませんしね。


物事を何でも器用にこなせる人は、どんな状況であっても上手くやってしまうのでしょうけれど、僕は不器用ですし、テクニックも資本も大して持っていませんから、僕がいわゆる大多数と同じ場所で勝負しなければならないような農業をやっていたとしたら、専業農家を10年以上も続けることは確実にできなかったでしょう。


おそらくすぐに廃業していたと思います。


と、そのような感じで、たまたま何とかなっているような僕の農業生活ですから、他人に自分のやっていることを説明する時に自信が持てないのもそれは当然の話なのだろうと思います。


「楽しいと思えている」という感情だけで言えば、誰にも負ける気しないくらい自信たっぷりなんですけれど(笑)


自分が楽しくて仕方がないと思っているのであれば、「めちゃくちゃ楽しいし良いものだから、皆もやったらいいよ!!」くらい簡単に伝えられればよいのかもしれませんが、性格的に、どうしてもそんな簡単な言葉だけで片付けることができません。


それは、先述のような自身のなさからくるものであり、良いものは人それぞれ違うものなので、自分の内部からわき上がる感情から、皆さんがそれぞれで判断してほしいと思っている所もあるからです。


と、以上が、最近ようやく理解できた自分の正直な感情なのですが、最近は、僕が人に自分のやっていることをオススメしないことがネタみたいになりつつあって、困ったものだなぁ…と(笑)


しかしその一方で、僕はかなり多くの人にやめた方がいいと言われまくってやり初めていますので(笑)「誰がなんといおうとやりたいからやる!!」というような人を全力で応援したいという気持ちも持っています。


※今日はテスト用にフットクリンパーを作ってみました。


これで乳熟期を迎えそうな稲科の草々を倒しまくってやろうと思っています。

さぁ、うまく機能するかな??


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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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