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半結球白菜







うちは毎年、菜花採り用に遅まき(10月上旬くらい)して白菜を育てています。

数ある菜花の中でも白菜の菜花が格別に美味しいからという理由でそうしています。

普通に育てて丸まった白菜を越冬させても、時期が来れば菜花は出てくるので、わざわざ遅まきして菜花用に用意しなくてもいいと言えばいいのですが、せっかく丸まった白菜は白菜として楽しみたいですし、両方をなるべくしっかり採りたいということもあり、うちではいつも分けて用意するようにしています。 (結球(丸まること)すると寒さに弱くなってしまうので、寒地では結球させると越冬しにくくなると言われていて、自家採種や菜花を楽しむためには結球させないようにした方がより良いようですが、うちの地域は暖かいので結球させても花咲きます)



で、その遅播き白菜ですが、うちの地域だといくら生育が早い品種でも、10月上旬くらいの遅播きになるとさすがに結球はできません。

どんなに頑張っても、ふんわり中心部が立ち上がるくらいか、半分結球するか??くらいな感じです。

これに関しては花用ですので、丸まらなくても構わないのですが、この丸まっていない白菜(写真)、実はそのまま白菜のように食べてもとても美味しかったりします。

「白菜は丸まらなけられば美味しくない」という人もいますが、僕はそんなことはないと思いますし、独特の若さというか青さというか、その爽やかな食感と旨みは、結球した白菜と大差のない満足感を楽しむことができたりするものです。

また、結球白菜同様、中心部は生で食べられるくらいに柔らかく、歯ごたえの良い食感と濃厚な旨味を楽しむことができます。

我が家は今日、半結球白菜を贅沢に使い、白菜版コールスローで美味しくいただきました♪(最下部写真)

うちは今年、白菜の採れ出しが早かったということと、例年より寒さが厳しい影響なのか、白菜の凍て傷みがいつもより多いこともあり、現在、結球白菜の玉数が随分少なくなってきました。

ですので、今週から、菜花用で仕込んでいた白菜も半結球白菜として少しづつセットの中に組み込ませてもらっています。


「結球していない白菜も実はとても美味しい」ということを、皆さんにも感じていただけたら嬉しく思います♪

※白菜の歴史を調べてみると、7世紀頃、中国で「カブとつけ菜(青梗菜や小松菜の仲間)」の交雑から不結球タイプの白菜の形が誕生し、それから数々の改良が重ねられ、16〜18世紀頃に今の丸まった白菜が出来上がったと言われています。

漬物、鍋物、煮物、和え物など、日本でもたくさんの和料理に使われるので、もっと歴史の長いお野菜かと思っていましたが、意外にも最近のお野菜なんですねー。(日本に渡来したのは、明治初期らしいです)



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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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