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唐辛子の生存戦略







ストックが大量にあったこともあり栽培を少しお休みしていた唐辛子ですが、ストックも随分減ってきましたので今年は作付けを再開しようと思います。


僕自身は唐辛子がめちゃめちゃ好きという訳ではありませんが、食べた時に口内で発生するヒリヒリ痛覚や、体の内側から湧いてくるホットな温覚が、人々を虜にしてしまう理由はなんとなく分かるような気がしています。

「痛い、熱い」などの感覚を覚えさせるのは、唐辛子に含まれる成分であるカプサイシンの影響によるものでしょうが、我々人間は、その成分による刺激を感じた時、その痛みを和らげるためにエンドルフィンなどの脳内麻薬を自ら放出すると言われています。

辛いものを食べて痛い痛いと言いながらも、快感にも近い感覚を同時に覚えられることは、この脳内麻薬の影響によるトリップ現象のようなものなのでしょう。

人間には、隠れた所で色々なマゾヒズムがあってなんとも面白いものです。



人にとっては痛みを感じるほどに刺激の強い唐辛子ですが、鳥類にとってはなんともないらしく、彼らは唐辛子を何事もなかったかのようにパクパク食ベます。 なんでも、人にとっての致死量になるレベルのカプサイシンも平気で受け入れることができるだとか。


「なぜだろう??」


と思い調べてみると、鳥はほとんど丸ごと飲み込み、消化しきらずに排出することから、「種子を傷つけずに保存しながら色々な所に運んでくれる」という唐辛子にとっての繁殖上の大きなメリットがあるからという説が濃厚のようです。

「バリバリ食べて種子の命まで奪ってしまうような生き物に対しては寄せ付けないような刺激物を放ち、鳥にはなるべく食べてもらって繁殖を助けてもらう」ということを、唐辛子は自らの体から出す物質でうまく調整してしまったということなのでしょう。


そんな唐辛子は、今や人類にとっても中毒性の高い嗜好品のような価値がある訳ですが、これに関しては唐辛子は一体どういう気持ちなのでしょうね??

そんなことを考えてしまった時点でもう訳が分からなくなってしまいそうですが(笑)、ある意味、人間も繁殖活動には大きく貢献している生命体だったりもするでしょうから、「人間たちも虜にする為の方法も考えていくべし」という唐辛子側の進化アクションがあっての現在という見方もできなくもないかな??(笑)


と、いつものようにB級な妄想を膨らませながら薄笑いを浮かべています(笑)

もし仮にそうだったとしたら、まんまと虜にされてしまいましたね〜♪

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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