top of page

緑肥の必要性について


この時期、サツマイモと落花生は、グランドカバープランツとしても機能します。

また、それぞれ窒素固定機能もあると考えられていますので、もはや収穫できる緑肥みたいなものだと思っています。


落花生に関しては、難溶解性リンの溶解機能もあると考えられていますしね。


それぞれ、マルチ資材としての地上部の有機物もそれなりに確保できる所も嬉しい所です。

僕は基本的に緑肥は使っていませんが、人から「なぜ緑肥を播かないのか??」と問われることが多いです。


色々と理由はありますが、「すき込まないから」ということと、「野菜と自然に生える草で十分じゃない??」と思っているからです。


簡単に説明しますね。


まず「すき込まないから」について。


僕は、ガツンと粉砕し、すき込むことを前提としないならば、緑肥を使う必要はないと思っています。 大型機械を使わない方法で、緑肥を使う利点が僕には今のところ見当たらないということです。


次に、「野菜と自然に生える草で十分じゃない??」について。


これは、先述したサツマイモや落花生の特性や機能のようなものが、地力向上という視点で考えても、効果が高いと感じているからです。


また、カボチャやキャベツの茎葉など、乾物ベースでの、窒素、カリの含有率が高い数字を示している作物があるということもあります。(ものによっては石灰も)

そのようなことから、僕は野菜の茎葉や残渣も緑肥機能として侮れないと思っている所があります。


もちろん、野菜茎葉と草の表層積みだけではどうしても養分が足りなくなる時がありますので、必要に応じて油粕などを使う必要はありますけれど。


それでも僕の場合、わざわざ緑肥を播くより、要所で油粕をまく方が遥かに良いと感じています。


まとめると、不耕起という手法で、その目的が、カバープランツや地上部の有機物の確保というだけであれば、緑肥を使う必要性は感じないということです。

野菜と自然に生える草に任せながら、要所で油粕や米ぬかなどに頼った方が、管理時間的にもスペースコスト的にもスマートな気がしています。


とはいえ、どんな状況で何を目的に考えているかによってもその効能は変わってくると思います。

ですので、不耕起であろうが大型機械がなかろうが、人によっては緑肥が効果的なものとして機能することもあると思います。


※サツマイモ、早い品種はもうすぐ収穫期です。

今年はかなり厳しい気候だったので、どうだろな〜。よくできていたら嬉しいな〜。

​最新記事

  • Facebook
  • Instagram
a242ef95b21fab738914488bce48fe06d9ec1837

■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
​同じような栽培方法に取り組まれている方々にとって、当園Blogが何かの参考になれたとしたら、それはとても嬉しいことです。
 

News Curation

■農業、環境、エネルギー、それらの分野に対するテクノロジーの記事を中心に、気になったNewsをPickしています。

bottom of page