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農法ってなんだろ??




有機農業、自然栽培、自然農、炭素循環農法…



なんだか農法って色々ありますよね。


我が家は、よく自然農ですか?? 自然栽培ですか?? みたいなことを聞かれますが、上記のような〇〇農法みたいなものを売り文句にしたい訳でもないですし、そんな定義が曖昧なワードを使うこと自体に結構違和感を覚えてしまったりするので、いつも「それに近いものなのかもしれませんねー」というような感じでしかお答えしていません。



僕は、「山の稜線や山頂からの景色に魅了されて山に登り続ける」ということと同じような感覚で、今の農業スタイルに激しく魅了されていて、その道を進むのが自分らしくあれると思っているからやっているだけですしね。



たまにそれぞれの農法批判みたいなコンテンツを見かけたりすることもありますが、個人的には、別に何農法だろうと、それぞれが誇りを持って取り組んでいるものであれば、なんだっていいのではないかと思っています。



僕はその手段はとりませんが、それが農薬を使うものであったとしても構わないと思っています。




また、この手の業界の売り文句でよくあげられている「環境に優しい」とか「安心安全です」とかいうワードにも結構違和感を感じたりします。



環境に関しては、複雑な要因が絡みあって成り立っているものですので、そんなに簡単に理解できるものでもないと考えていることもあり、「そんなに簡単に環境に優しいなんて口にできるものでもないことだろうに…」と思いますし、安心安全に関しては、「そんなの相手が決めることなんだから、提供する側が放つ言葉でもないでしょうに…」とか思ってしまったりします。




もちろん素晴らしい取り組みや思いも沢山あることはよく分かっていますが、結構誰でもが簡単に使っちゃってたりするので、「なんだか本来の言葉の価値が失われているような……」とか「余計に言葉自体の意味が曖昧になっちゃうような気が……」とか、どうしても考えてしまいます。



それを放つ放たないは個人の自由だと思いますし、悪いことだとは思いませんが、そんなに皆が無責任にジャカスカ使うべき言葉ではないような気が僕はしているので、僕はなんだか使用する気にすらなれないという感じです。



僕が野菜を提供していく上で大切にしたいのは、「オーガニックだから」とか「安心安全だから」などの一言でインパクトのあるワードではなく、僕がどういう思いやこだわりを持って野菜と接しているかということと、日々の野菜や畑の顔の様子を日々オープンにし続けることです。



そこに興味を持ってくれたり、理解してくださった方が利用してくれることが、自分たちの何よりの喜びにつながることだと思うからです。



ですので、「有機栽培の野菜だから」とか 「無農薬だから」いうような理由だけで、人に興味を持ってほしいとはあまり思っていません。



できれば、僕たちの取り組みやこだわりを理解してくれた上で「久保寺の作る野菜だから食べたい!!」と、うちを選んでくれるような人たちと、たくさん交わっていけたら幸せだなぁーと思っています。



ちょっとわがままな話ですが(笑)、せっかく自分で好きで取り組んでいることですので、個性はできる限り大切にしながら、日々の表現をしていけたら良いなーと思います。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
​同じような栽培方法に取り組まれている方々にとって、当園Blogが何かの参考になれたとしたら、それはとても嬉しいことです。
 

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