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- 2022年11月30日
- 1 分
農地購入欲求が発動
最近、農地を購入しようかと考えていて、今日、行政機関の方に時間を作っていただき相談をしてきました。 今までの僕は、機械でも土地でも、物質を所有することは自由度を著しく低下させるものだと思っていましたので、農地の所有をデメリットとしてしか考えていませんでした。 しかし最近は、新しくやりたいことや試してみたいことがでてきたこともあり、農地所有に対する気持ちが大きく変化しています。 また、共に進んでいけそうな人が次々と周りに増えてきていることも、気持ちの変化のきっかけの一つとなっています。 メリットとデメリット、二項対立の関係にあったものの価値が、ちょっとしたことをきっかけに一気に逆転したりするので、人生は本当に面白いなと思います。 このような、気持ちの逆転スイッチを認知した時に、生きていることに対してのリアリティーのようなものを感じたりします。 それはそうと、行政管理の農地売買リスト上には、僕にとっての優良農地がほぼありませんでした。 この件に関しては行政はあまり頼れなそうな気がしましたので、アプローチ方法を変えようと思いました。 引き続き、前向きに


- 2022年11月23日
- 2 分
農業、手仕事、民藝
今日は雨で時間ができたので、日本民藝館に行ってきました。 僕は自分の農業感と民藝やクラフトマンシップのような概念の間に通底する何かを感じているので、民藝品の持つ魅力や味わいに積極的に触れたいと思っています。 僕が手仕事や手道具に魅せられているのは、ただただ、その物性や手触り感に感性を揺さぶられるような何かを感じているからに他ならず、そこに不言の教のような言葉を超越した教えを受けているような心地よい感覚があるからです。 時に「自然や伝統への回帰思想はないのか??」と問われることもありますが、これも以前に書いた有機農業の話と一緒で、「伝統」って、見る立場や時代によってもその解釈や価値が変わってしまうような定義が曖昧なものだと思っていますので、「伝統は素晴らしいものである」という思いを持っている一方で、その言葉や概念だけが一方的に賞賛、美化されることに対しては多少の違和感を感じています。 進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされたりすることもあったりしますし、仏教伝来から1400年近く経っているのにも関


- 2022年11月19日
- 3 分
ジャンルに縛られない。
今日は「ジャンル分け」について書いています。 僕は基本的に「有機」、「オーガニック」などの言葉は極力使わないように努めているのですが、先日、公の機関に自分のことを報告する時に、うっかり「有機農業」というワードを使ってしまった所、「有機農業とおっしゃいますが、有機JASの認証を受けておられるのですか?」という質問を受けてしまいました。 ご担当の方には、勘違いさせてしまったことを詫び、JAS法上ではない、一般名詞としての有機農家として報告をした旨をお伝えしました。 (国策で「有機農業の比率を劇的に上げる」みたいな目標を出しつつも、このファジーさや伝わりにくさもどうかと思いますけれど…) 僕は、数年前から「有機農家である」という肩書きなんてなくてもいいと思っていますし、僕と関わってくださった皆さんが僕のやっていることが何なのかをジャッジしてくださればそれで十分だと思っておりますので、自分がなんのカテゴリーに属しているかに関しては正直どう捉えてもらっても構わないと思っています。 (農業をはじめたての頃は有機農家として認識してもらいたいとも思っていましたが


- 2022年11月15日
- 3 分
科学者たちが語る食欲
少し前に、「科学者たちが語る食欲」という本を読んだのですが、その中で、「バッタは自分たちに必要な栄養を理解して食べ物を選んでいる」という、大変興味深い実験結果のことが書いてありました。 バッタは、口部や足に味毛が発達していて、食物に触れることにより、その中に含まれている化学物質を認識できるらしく、自分に不足している栄養が入っている食物を感知すると、それを食べろという信号が脳に送られるとのことです。 食べるものの選択肢が多数あるときでも、食欲システムが協力し、多種の組み合わせの中から「今食べるべき適切なもの」を正確に割り出してくれるらしいです。 また、その逆で、選択肢が少なくバランスよく栄養が摂取できないと判断した時は、炭水化物欲とたんぱく質欲が主役になり、それを満たしてくれる食べものを選択するようです。 そして、いかなる時も最優先されるのはたんぱく質であるとのことです。 例えば、炭水化物が多くてたんぱく質が少ない食べものしかなければ、量を食べることによってたんぱく質をとろうと努めますし、逆にたんぱく質が多い食べものが用意されていれば、そんなに食べ


- 2022年11月14日
- 2 分
認定農業者の取得
最近、認定農業者になりました。 認定を取得しようと思った理由はいくつかあるのですが、主には 公機関の支援を受けやすくしたかったことと、僕と同じようなことに魅せられている人が農業を目指すにあたって、直接的な手助けがもう少しできたらいいなと考えたからです。 要件に掲げられている水準(添付)を見る限り、そこそこしっかりした審査があるのかと思いきや、そういう訳でもなく、正直な所、制度の形骸化を感じさせるような認証だな~と思ってしまいました。 しかし、5年ごとに行う、経営目標を達成できているかどうかの継続審査を通過し続けることにより、その意味合いや評価は変わってくるものだろうと思いますので、まずは認定を取得するにあたり提出した経営改善目標を確実にクリアする為にコツコツ準備を進めていきます。 目標達成に向けた実践の記録や結果が対外的にも広く認知されることで、認定者としての説得力も育まれていくことでしょう。(だといいな) 今回の審査途中、「この機械とこの規模でこの目標は達成できないのでは??」という予想していた通りのつっこみが入りましたが、その説明がしづらかっ


- 2022年11月9日
- 2 分
「ゆっくり育った野菜」という価値
初めて短いゴボウを育ててみているのですが、その生育スピードに驚かされています。 品種はトーホク種苗さんのうまいごぼうです。 以前トーホクさんにお話をうかがった時に、「厳冬期採りをしても美味しいゴボウ」ということを教えてもらいましたので、今回は厳冬期採りを狙っていたのですが、思った以上に生育が早いので、予定を変更して秋採りしてしまおうと考えています。 僕の栽培方法は、ゆっくり育っていくことを大前提として計画を練っているので、種の袋によく書いてある、「○○日で採れる」みたいな情報に対して、1.2~1.3くらいの乗算をして、収穫期の計算をしています。 通常通りに計算していないので、今回のように通常通りに育つと計画が狂ってしまうというヘンテコな構造になっています(笑) 自分でも本当に妙なことをやっているなとよく思いますが、僕はゆっくり育っていく野菜たちに大きな魅力を感じていますし、今の栽培方法が楽しくて農業をやっているようなものなので、多少の問題が発生することはあるにせよ、そこに大きな問題はありません。 僕は最近、無農薬や有機よりも、「ゆっくり育った野菜


- 2022年11月6日
- 2 分
ヨトウガを超音波で追い払うテクノロジーの話と灰野敬二とワイヤレスイヤホンの身体性
今日の作業中に研修生と、「特殊スピーカーを用いてヨトウガを超音波で追い払う」という新テクノロジーの話になりました。 今日の研修生は、音楽とストリートカルチャーの話ができる方でしたので、「音」というキーワードから、何だか面白い方角に話が進みました。 その新技術は、導入費用がそれなりに高額であることから、同じようなものをスマホやポータブルスピーカーや小型シンセなどを用いてもっと簡単に再現できないものか?というような話になり、その流れでサンプリングの話に発展し、そのままブレイクダンスの話に突入し、ついには音楽の未来と著作権の問題を考え出し、そのまま色々とぐちゃぐちゃと更に話がこねられ、結局最後は、灰野敬二さんのノイズとワイヤレスイヤホンの身体性の話に着地。 会話ってこういう謎の展開が多いから本当に面白いです(笑) と、そのようなきっかけもあり、先ほど、超久しぶりに灰野敬二さんの過去のインタビュー記事を読み返していたのですが、その中で 「結局表現は、もともと自分にあったものをどうやって自分で表に引き出すか、ということだと思います。だから何かすでに外 にあ
- 2022年11月2日
- 1 分
11月出荷予定のお野菜
ツルムラサキ、四角豆、落花生、生姜、かぶ、人参、大根、小松菜、水菜、レタス からし菜、ルッコラ、カボチャ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、 ねぎ、里芋、さつまいも、の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。


- 2022年11月2日
- 2 分
雨の少ない秋
今年は、玉もの野菜や花蕾野菜などの大型野菜が遅れ気味です。 しばらく雨が降っていない影響もあるのでしょうか?? (もう3週間くらいまとまった雨降っていないですし…) 白菜は結球期の水分要求量が高いイメージなので、まぁ仕方がないと思っていますが、キャベツやブロッコリーなども明らかに遅いので、これらの野菜に関しても、「やっぱり生育最終期はそれなりの水分量を必要とするのだろう」と考察しております。 うちの畑は草に覆われていたり、土壌団粒率や孔げき率も高そうな気がしますので、そんなにカラカラに乾いている訳でもないと思っていますが、最近の生育緩慢状況を見ていると、「そんなもんじゃ足んねーから早く水をよこせ!!」と、ガラの悪目な上司に威圧的な言葉で責められているかのような、思い込み的な勘違いすら生まれてきそうです(笑) まぁ、ただ、しおれ点に到達している訳ではないですし、明らかに元気ではありますので、あげませんけどね。 野菜たちから見れば、僕の方が遥かに太刀の悪い、スパルタ系パワハラ上司になるのかもしれません。 今の時代は、本人が愛あるスパルタ教育だと思って