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菜の花と菜花の違いとその境目






■日が徐々に長くなってきましたね。


気温自体はまだまだ低くても、日が長くなると、空気や大地が暖められる時間自体が長くなりますので、それに伴い、畑の地中温度も少しづつ上昇していきます。

植物の根は、その地中温度の上昇を敏感にキャッチし、冬の間止めていた成長を少しづつ開始し始めます。


小松菜や白菜も、繁殖の為に菜の花を咲かせる準備に入り始めました(写真は白菜です)

菜の花と聞くと、小松菜や白菜のことはイメージしづらいかもしれませんが、菜の花とは、アブラナ科のアブラナ属に属するものの花の総称と言われています。


小松菜、白菜、カブ、キャベツ、水菜、ブロッコリーなどなど、皆さんもお馴染みのこれらのお野菜たちも、植物界ではアブラナ科アブラナ属に入るものになりますので、これらのお野菜から飛び出るお花は全て菜の花の部類に入ります。


また、主に花を食用とする場合は、菜の花(ナノハナ)という呼び名を用いず、菜花(ナバナ)という呼び名を使うようです。(ややこしいですね(笑))


一般的にナバナと言うと、スーパーで見かけるような菜の花を食用に品種改良したもののことを指すことが多いですが、ナバナの定義自体は、「アブラナ科アブラナ属で花を食するもの全般」になっているようです。

ですので、上記であげたお野菜たちも、お花を美味しく食することができるということで、ナバナ枠にも入るようです。


それと、大根もアブラナ科の一員ですが、大根はアブラナ属でなく、大根属という属性に位置付けられ、花の色も白や紫色ですので、ナバナの定義には当てはまらないようですが、「白い菜の花」などと呼ばれることもあるようです。(これもややこしいですね(笑))


大根の蕾やお花も、独特の辛味があって美味しいものもありますが、学術的には上記のように定義づけられているようです。



少し説明が長引いてしまいましたが、フキノトウに続く早春の味覚「ホロ苦旨」の第2弾は、アブラナ属の各種ナバナになります。



本日はお入れしていませんが、もう少ししたら皆さんの所にお届けさせてもらいますので、楽しみにしていてくださいね。



食用に改良されたナバナも美味しいですが、白菜、小松菜、キャベツなどのナバナも、それぞれの野菜の特徴をしっかり引き継いでいて、とっても味わい深いナバナですよ〜。

皆さんに色々なナバナを楽しんでいただけるのを、僕も今から楽しみにしています。


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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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