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「どうしよう思考」は感情的な思考で、「こうしよう思考」は客観的な思考。



キャベツ、2月採りの型ももうちょいでおしまいです。


流れるように3月採りの型につなげたい所ですが、ここ数年、3月採りの型は菌核病に悩まされています。


今年もすでに出はじめていますので、気になっています。


「畑に病原菌ごとすき込んで、病原菌をエサにする拮抗菌を増やすことで連作も可能である」というような考え方もありますが、経験上、そんなに簡単に被害をコントロールすることはできないという印象を持っています。


乳酸菌 シロタ株が生まれるまでの道のりが決して平坦なものではなかったと言われているように、特定の菌を違う菌の働きによって抑えるというのは、そんなに簡単な話しではありません。


ましてやそれを自然のサイクルでうまくコントロールしようなんていうのは、かなり途方もないことのように思えてきます。


農業として考えるのであればなおさらです。


殺菌は耐性菌との追いかけっこが無限に続くであろうということを考えると、できることならば、菌をもって菌を制することのできる土壌バランスを整えたいものです。


とはいえ、土壌の菌の構成も、腸内フローラのように外的な要因によって常に変わり続けるものでしょうから、殺菌による耐性菌との追いかけっこと同じようなものなのかもしれませんけれど。


菌の働きベースの農業を劇的にコントロール可能にしてくれるのであれば、スーパーカルスNC-Rみたいなものを一度試してみるのも面白そうだなと思っていますが、キャベツに関しては、その前に品種を考えなおしてみます。


来年の2〜3月採りのキャベツの品種は、春のかほりSPと冬親方あたりを組み入れて様子をみたいと思います。


栽培上の問題がでてきた時に、その問題に合った品種を選らんで調整できることは本当にありがたいことです。


問題にあたった時の「どうしよう思考」は感情的な思考ですから、不安感情が膨らむだけで、冷静に物事が判断できなくなります。


一方、「こうしよう思考」は客観的な思考ですので、冷静に現状を分析し、問題を解決に導きやすくなります。


どんな問題にも言えますが、「こうしよう」と思えるような手段が沢山用意されているのは、とても豊かなことだと思っています。


また、「どうしよう」と思った時に「こうしようと」思えるポイントをすぐに見つけられる人は、問題解決能力に長けているなといつも思います。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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