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グレなかった大豆たち







今年は2度も大風でなぎ倒された大豆たち。

倒れた後、すぐに立て直せなかったこともあり「生育に影響出ちゃうかな??」と思っていましたが、特にグレちゃうこともなく、今年もたくさんの実を成らせてくれています。

おかげさまで、今年も変わらずにお味噌作りを楽しませてもらうことができそうです。

うれしいです~♪


僕のような栽培方法をとっていても、大豆はほとんど手がかからずに育てることができるくらい丈夫なお野菜ですので、「自国栽培がもっと増えてもよいものなのにな~」とよく思います。

今は国内で作る妙味が少ないから自国生産量が少ないのでしょうが、醤油に味噌に豆腐に納豆に…って、日本の代表的な食料品が大豆から作られていることを考えると、何と無くさみしい気持ちを覚えるのはきっと僕だけではないと思います。


これから先の未来、世界人口は100億を超えていくという予測もたてられていますが、仮にもしそうなった時に、大豆や小麦などの主要穀物に限らず、輸入食料品全般、今と同じように安定して他国から買い続けることはできるのでしょうかね??

これには色々な考え方があり「近年は人口増加が鈍化しているから食料危機の可能性は小さくなっている」というものあれば、その一方で「人口増加による世界的食料価格大高騰」というような説もありますが、過剰な農業生産による土壌疲弊説、自然災害による農地不足説のようなものも合わせて考えると、僕は今の所、「価格大高騰説の方がまだ可能性が高いかな??」と思っています。


そんなことをあれこれ考えていたら、現在の食料品輸入量の大豆や小麦などの穀物シェアが気になったので、財務省公開データで見てみました。 2018年農水産品の総輸入額は約8.4兆円で、そのうち、大豆、小麦の輸入量シェア(金額ベース)は約2~3%程度のようです。(残りは、アルコールや肉や魚、トウモロコシ、冷凍野菜、チーズ、タバコ など)

この数字を見ての率直な感想は「金額ベースではありますが、小麦と大豆って思ったよりシェア低いんですね」です。


そんなに単純なことではないのでしょうけど、これだったら、例えば「アルコールやタバコを我慢して、そのぶん大豆や小麦に当てる」みたいなことも出来そうな数字にも見えてきますので、仮に世界的な食料価格大高騰みたいなことがあったとしても、急激にマズイ事態にはそうそうならないような気もしますが、それでも、自国の食生活の基礎となるような食材に関しては、自国での生産力をなるべく高めていけるような流れがもっと生まれていくと良いな~と思います。

それが、長い目で見た食料安全保障的にもより良い形なのではないかと思いますし、やっぱり、どう考えても自給率って大切だと思います。


と、そんなことをモヤモヤ考えながら、今年も収穫間際の大豆風景を超楽しんでます♪

綺麗だな〜。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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