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情報や思い込みだけで、自分の欲している本当の美味しさはわからない



僕はキャベツが好きです。


収穫適期の玉艶、今にも破裂しそうな力強い葉脈、惚れ惚れします。


キャベツは、大根や玉ねぎと並んで、国内生産量に占める割合が大きな野菜です。

(キャベツ、大根、玉ねぎで全体の約4割を占める)


キャベツが好きで毎日のように食べているという人も多いことでしょう。


日本は四季折々の気候条件があり、季節ごとに適した特定の産地もあることから、キャベツは一年を通してとても手に入れやすい野菜です。


しかし、うちでキャベツが採れる期間は、11月~2月、4月~6月の2期しかありません。


これは、うちの栽培手法とサイクルの中で、無理なく栽培できる時期だということでそうなっています。


また、キャベツの美味しさを考えた上で、冬と春だけは外したくないと考えているから自然にそうなっているという理由もあります。


ただ、うちは一期の栽培量がそこまで多くないことと、「やっぱり無農薬のキャベツ栽培は難しい…」と思うことも多いので、年によっては、収穫できる時期が更に狭まってしまうこともあります。


時には、ご利用いただいている方にお送りできないこともあったりして、己の栽培レベルの低さにガックリすることもしばしば。


冒頭で述べた通り、僕はキャベツが大好きなので、「もっと上手く育てられるようになりたいな~」と思っているのですが、これを栽培のプロに相談したりすると「手法を変えた方が良いよ」などとよく言われます(笑)


「本当にそうだよな~(笑)」と思いますが、もうちょっともがいてみたいと思っています。

度々「全く自分は何をしているのだろうか…」と思いますが、結局、自分がいいなと思っていることに対して、正直であり続けたいのだろうと思います。


もしかしたら、ただの頑固や余計な執着なのかもしれませんが、それを考えると全てが崩壊してしまいそうなので、今は余計なことを考えるのはやめておこうと思います(笑)


精神的にも肉体的にも余裕が本当になくなったら、自ら崩壊させようと思います(笑)


それはそうと、少し前、美味しい農作物コンテストで日本一を獲得した有機キャベツを食べた方が「ご親族の育てた慣行キャベツの方が美味しいと感じた」と言っていました。


「旨味ってやつは複雑で、一人一人が自分で確かめて自分で設定するものなんだよな~」と改めて思いました。


情報や思い込みだけで、自分の欲している本当の美味しさはわからない、ということでしょう。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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