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スティックブロッコリー







すらりとした容姿がとっても魅力的なスティックタイプのブロッコリー、6月に入ってから本格的に採れ始めています。

脇芽ブロッコリーのようなお野菜ですが、茎の部分がすらりと長いので、どちらかというと茎部を主役として食べるお野菜です。

青臭さが少なく、コリポリとした食感があってとても食べやすいので、アスパラガスのように楽しむこともできます。


茹でたり炒めたりした後、細かくカットしてサラダやお料理のトッピングなどに使ったりするのも良いですが、スープや炒め物の具材に主役として使うのも面白いです♪

うちの農園では、このスティックブロッコリーを毎年育てていますが、今まで、思ったような実りを得ることができていません。 (収穫はできるのですが、良い状態で収穫できる期間が短くなってしまうことが多いです)

「肥料を入れないから持ちが悪い??」とも考えたことはありますが、株の状態は例年なかなか良好ですので、「他のお野菜との管理バランスがうまく取れず、毎年、草管理や虫管理などの優先順位が低くなりがち」ということが、もっとも大きな原因ではないかと考えています。

今の作業形態で上手く管理バランスを取れる自信が湧いてこなかったこともあって、「今年を最後に一度作るのをやめてみようかな??」と、つい先月くらいまで思っていましたが、今年の収穫期は、例年よりも良い状態のものが長く採れそうな雰囲気と、次への可能性のようなものを感じさせてもらっていますので、「まだ数年は育て続けてみよう」という気持ちの変化がおこっています。

「別れを切り出そうと思ったら、そんな気持ちを簡単に吹っ飛ばしてくれるほどの魅力に富んだポテンシャルを急に見せつけられて、離れることを考えられなくなってしまった」

なんだか人間社会の恋愛関係に当てこめなくもないような、己の感情の推移に、複雑ながらもとても愉快な気持ちにさせられています(笑)

それはさておき、僕は効率云々、「失敗続きのものに対し、成功を目指して工夫や試行錯誤をし続ける」という行程自体は嫌いではないので、「これはやめようかな」、と1度思っても、なんだかんだでやめずに続けてみようとすることの方が多いです。

それは「継続は力なりを生み出せる可能性が高くなる」という長所として捉えることもできますが、それが時に「見切りをつけられずにいつまでもズルズルやってしまいがち」という短所に変わってしまうこともあります。

僕はこれからも今の野良仕事スタイルを生業として生きていきたいと思っているので、自分の理想を追求しながらも、「限られた時間の中で、どれだけ生産することができるのか??」 ということは、この先も考えなければならない最重要事項でしょう。

ですので、やってもやってもなかなか思うように採れないものに関しては、見切りをつけて育てるのをやめるという決断も必要なのだと思いますが、やっぱりやりたいものはいくら失敗してもやりたいですし、今回のスティックブロッコリーのような良い結果につながっていく可能性もありますからねー。

そこのせめぎ合いにモヤモヤすることも多いですが、そんなことを真剣にあれこれ考えられる時間も自分にとっては尊い時間です♪

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5月のセットに入る予定のお野菜。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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