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- 6月26日
- 3 分
根粒菌と豆植物の相利共生関係
枝豆、始まりました。 今時期は、果実系お野菜と春からの葉野菜や根菜類などのお野菜の入れ替わりの時期ですので、お野菜がとても充実しています。 本格的な夏野菜の季節ももう間も無くです。 今日は枝豆の話の流れで根粒菌の話を少ししようと思います。 枝豆などのマメ科の植物の根には、根粒菌という生物(細菌)が住みついていて、その細菌たちは、宿主であるマメ科植物から栄養をもらって生きています。 その代わりなのかどうかは謎が多いですが、根粒菌は、空気中の窒素を植物が利用できる形に変換し、マメ科植物に与えるという行為をしています。 植物は空気中の窒素を直接利用することができないので、お互いにとって利益がある、相利共生の関係にあるということですね。 また、蓄えた窒素が土壌の栄養分としても供給されるといった、畑サイクルにとっての利点もあると考えられています。 マメ科植物を栽培すると土地が肥えることは紀元前ギリシャ時代からすでに認められていると言われていて、古代史には空豆を開花直後に緑肥としてすき混んでいたという歴史もあるようです。 古い時代のことなので科学的に理を理解

- 6月19日
- 1 分
野菜種子の自給率
最近、種子の価格が上がっている気がするな、という実感を覚えていましたが、よくよく考えてみたら野菜の種は9割くらい輸入してるんだからそりゃそうか。 (添付資料、農水省食料産業局知的財産課「種苗をめぐる情勢」より) 「今後まだまだ上がる見込みもある」という見方をされている種苗会社さんもいらっしゃいますが、上がるにせよ上がらないにせよ、僕に今できることは、種子ロスに対し注意を払っていくことくらい。 「自給率が低すぎる」という声がそこかしこで聞こえてきそうですが、複数の産地で分散化が図られていることにより、安定性の確保やパニック回避につながっているという部分もあるでしょうから、現システムから受けている深い恩恵の部分にも思いを巡らせることはとても大切なように思う。 また、地理や気候的な要因からの現時点での合理的な選択である可能性も高いということも忘れないようにしたい。 私たちの毎日の豊かな食卓は、多くの複雑なシステムが絡み合って成り立っている。 毎日の「食べる」に心から感謝したい。

- 6月19日
- 2 分
植物とリグニンとキノコと。
うちの畑にはキノコが結構生えてきます。これは多分キコガサタケかな。 自然生態系の中で、分解者、還元者の要的な存在であるキノコが生えてくれるのは、僕の畑にとってはとても嬉しいことです。 なぜなら、表層有機物が大量にある僕の畑は、効率よく植物遺骸を分解してくれる猛者たちの活躍が、お野菜が利用できる栄養源の確保に直結するからです。 木材や草などの植物は、セルロース(多くの生物の栄養源、炭水化物)や、それを守るリグニン(セルロースを守る超頑丈な鎧みたいなもの)などの物質で構成されていると言われていますが、キノコは、このリグニンを効率よく分解できる特殊な能力を持った生物と言われています。 植物は、小さな生物に食べつくされないために、リグニンという頑丈な鎧をまとっているのですが、キノコはその頑丈な鎧も平気で破壊できてしまうというわけです。 MIL規格スマホみたいな超頑丈なものが簡単に壊されてしまったような感じなのではなかろうか…と、人間界バージョンで勝手なイメージを膨らませています。 放線菌の一種や一部の細菌もリグニンを食べると言われていますが、生物界でリグ

- 6月12日
- 2 分
不耕起型栽培における玉ねぎの限界サイズ
活動量が多い時期だからでしょうか、最近、気絶するように眠りにつき、気づいたらもう朝が来ている ということが多いです。 「疲れているな~」と感じている訳でもないのですが、今までの経験上なかったレベルの寝落ち具合に軽く驚いています。 僕は毎夜、1時間くらい本を読む為の時間をとっているのですが、最近は眠すぎてそんなこともできていません。 体力の低下??中年期の成長ホルモン分泌期??疲れの蓄積を認知できていない??
30代の時は「20代の頃より確実に体力あがっている」と思えていましたが、40代は流石にそうはいかないのか… いつもと明らかな違いを体に感じた時って、ついあれこれ考えてしまいますが、あまり考えても仕方がないので、現実を一旦全て前向きに受け入れ、一先ず、走り込みの量を増やして体の反応をみてみようと思います(笑) 僕は、具合がちょっと悪い時に走って追い込みをかけたりすると調子がよくなる時とかあるので、その感じで改善できるとよいのですけれど。 話は変わって、玉ねぎの本格収穫期です。 例年どおり小ぶりではありますが、今年も美味しく仕上がっています。 僕

- 6月6日
- 9 分
家畜と人間社会の循環の関係への違和感。
妻が子供に牛を見せてあげたいということで、先日、朝霧高原に行ってきました。 牛や羊や豚やヤギ、家畜と人間社会の関わりに触れながら色々なことを考えさせられた1日でした。 今日は、そこから考えることに至った、家畜と人間社会の循環の関係についての雑感を書こうと思います。 僕は畜産が盛んなエリアにはあまり馴染みがないので、余計にそう思うのですが、今回、自分と畜産地との距離の大きさを感じ、僕らが生活の中で受けている恩恵の源のようなものに触れられたような気になりました。 とてもありがたいことです。 また、「僕らの生活は、食料生産地があってこその豊かさがある一方で、その豊かさを維持するための非合理的な側面(環境問題など)がある」ということに対しての俯瞰視点をクリア化してくれるような材料を数多く発見できたなと思いました。 「産地を肌で感じるってとても大切なことだな」、ということと、「肌で感じてみて初めて芽生える感情があるな」ということを改めて感じました。 今回の記事は、上記のような「産地ありがとうございます」、という感謝の気持ちを大前提に、率直な感想だけでなく、
- 6月2日
- 1 分
6月出荷予定のお野菜
キャベツ、エシャレット、インゲン、枝豆、小松菜、青梗菜、水菜、人参、大根、 リーフレタス、かぶ、玉ねぎ、ニンニク、スティックブロッコリー、じゃがいも、 ズッキーニ、ピーマン、きゅうり、トマト、セロリ の中から7~10品程度 ※月頭時点での1ヶ月の収穫予定品目になりますので、途中でストックがなくなってしまうものや、後から新しい品目が加わったりすることもあるとは思いますが、「今月はこんなものが採れそうなのか(送られてきそうなのか)〜」のような感じで、送られてくるお野菜セットのイメージを膨らませていただければと思います。 ご注文時の参考にしていただければ幸いです。